世界第二位と言われる巨大セコイア「グラント将軍の木」がある。
その周辺の巨木の森が「グラント・グローヴ」と呼ばれる歩きやすいトレイルになっている。
上の写真の木は別に「世界第二位」でもなんでもない。セコイアの巨木群を前にすると、どれが世界一位だろうと二位だろうとあまり気にならなくなってくる。それだけ、どれも巨大で圧倒されるということ。
この倒木は百年前にも写真に撮られていて、ほぼ同じ形で今もよこたわっている。
中を歩けるようになっているのだ
巨大なセコイアには名前の付けられたものも多い。水流の上に立っていた「ミシガン」と名前の付けられていたこの木は、百年ほど前にその流れゆえに倒れたが、そのまま「ミシガン」という名前になっている。
★下の写真が世界第二位の大きさという「グラント将軍の木」
樹齢は千七百才ほどと推察されている。高さ八十三m、直径十一メートル超。きのう訪れた「世界最大」のシャーマン将軍の木よりも五百才ほど「若い」せいか、木肌がきれいに見える。しかし・・・裏側に回ってみると、しっかり雷に撃たれてきた跡があった↓
ジャイアント・セコイアの巨木は、ほぼ例外なく雷に撃たれて火に包まれたことがある。木の表面はふかふかしていていかにも燃えやすく見える⇒外側が燃えても、固い内部に火がまわらなければ、死にはしない。焼けた木肌の上を新しい樹皮がおおって、成長をつづけてゆく。
★ビジターセンターで見た年輪で、雷に撃たれて燃えた跡がはっきりわかった。なんと、十三年から二十年に一度は雷に撃たれていたのだ↓
幾多の嵐や火事に耐えて現代に聳えるこの巨木に、アメリカ軍は「ナショナル・シュライン」という称号を贈った。
戦争で国家に命を捧げた人々を慰霊する場所のひとつだ、としたのだ。WWⅡ後十一年の1956年、ニミッツ元提督が宣言した時の写真が掲げてあった↓
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ジョン・ミュアーロッジに帰着 今日の夕食は、ホテル併設のささやかな「フードコート」にて 「ジャイアント・セコイア」というハンバーガー⇒