僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

タケル(上野)

2022年03月16日 | いろいろいただく
炭塩カルビを頂く。
ほどよいぼろ肉オンザもやしの
鉄板で提供される。
なおライスにスープは無料でござる。
格安のぼろ肉に自分で味付けできるように
卓上の調味料は豊富。
味塩コショウがどうしようもなくあって
ご飯が進んでしまう。
なおタケルソールなる
卓上の飴色まで炒められたオニオンペーストは
サラダにかけるより
お肉にかけて頂くほうが美味しいに違いない。


故郷忘じがたく候(司馬遼太郎)

2022年03月16日 | よむ

初期〜中期にかけての短編集。
歴史上では傍流ともいえる人々が主役なのだが
初期独特の完全エンターテイメント歴史小説の仕上がりでないのが意外。
・文禄慶長の役からつづく高麗人の隠れ里
・奥州鎮撫参謀として下向し歴史の闇に葬られた世良修造
・夫婦仲の悪さを食べ合わせに例えた細川ガラシャ
の3本立て。
司馬氏特有の誇張表現と思われる箇所も多いが
地味な主人公群でもしっかり読ませてしまうあたりはさすが。
赤根武人と同じく俗人の極みとして描かれた世良修造や
細川忠興の監禁王子っぷりもきになるが
やはりここは
1960年代という
現代とは比較するべくもない日韓関係だった当時に
唐入りに踏み込んで高麗人陶芸の里を書いた表題作、
故郷忘じがたく候
を一押しとしたい。
思えば3作とも
自らの意思で居を移したわけでなく
流される形で歴史の渦に巻き込まれている点がおもしろい。
そろそろ文禄慶長の役を
しっかり書いた長編がでてもいいんだがなぁ。