夜遅くまで労働でした。
伊吹君と話しながら。
長崎のカステラのことや、
北海道のこと。
襟裳岬に近い所が、
伊吹君の故郷です。
家から海までが近くて、
眠る時は、波の音を聞いて、
眠っていたそうです。
「いいねえ」
と僕が言うと、
「みんなにそう言われます。自分ではそう言われて贅沢なんだ、
と初めて気が付きました」
と伊吹君。
「海までどれくらい?」
と僕が訊きます。
「20メートルぐらい」だと言い、
「いいなあ」
と僕。
「距離で言うとさあ、こっからどの辺?」
と僕。
「あの十字路の看板ぐらいです」
みると、それは20メートル以上はある。
「20メートル以上あるじゃん!」
と僕は抗議します。
すると、伊吹君は、
「さばを読みました」
と大真面目に言いました。
なんか、ホント、笑えてきてしまう彼です。
伊吹君は、夏に故郷に帰ると、
屋根に登って、
ビールを飲みながら、
海を見るのだそうです。
「本州が見えるんだよね」
「そうですね。そう言われれば、見えていたかもしれない」
と、
伊吹君は、言いました。
伊吹君と話しながら。
長崎のカステラのことや、
北海道のこと。
襟裳岬に近い所が、
伊吹君の故郷です。
家から海までが近くて、
眠る時は、波の音を聞いて、
眠っていたそうです。
「いいねえ」
と僕が言うと、
「みんなにそう言われます。自分ではそう言われて贅沢なんだ、
と初めて気が付きました」
と伊吹君。
「海までどれくらい?」
と僕が訊きます。
「20メートルぐらい」だと言い、
「いいなあ」
と僕。
「距離で言うとさあ、こっからどの辺?」
と僕。
「あの十字路の看板ぐらいです」
みると、それは20メートル以上はある。
「20メートル以上あるじゃん!」
と僕は抗議します。
すると、伊吹君は、
「さばを読みました」
と大真面目に言いました。
なんか、ホント、笑えてきてしまう彼です。
伊吹君は、夏に故郷に帰ると、
屋根に登って、
ビールを飲みながら、
海を見るのだそうです。
「本州が見えるんだよね」
「そうですね。そう言われれば、見えていたかもしれない」
と、
伊吹君は、言いました。