kotoba日記                     小久保圭介

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2017年03月16日 | 生活
疲れていて
自然界を見ても
ビシッと
感じない
いつもみたいに
感じ取れない

そのもどかしさ
眠ると疲れが飛んで
言葉が動き出す

散歩に出かけ
途中で引き返し
通ったことのない
川べりの道をゆく
ホーホケキョ
と聞こえて
枝を見まわす

細い道を
ゆく
すると
川べりにいた亀が
足音と姿で
川に逃げ入る
やった
亀にやっと出会えた
亀二匹が
川面に浮かんでいた

もっとゆくと
陽光の下
甲羅干しの亀
目で数え
6匹
7匹目も来た

森の中で
ラジオ体操
深呼吸
思いついて
木漏れ日の中で
スワイショウ

橋を渡り
反対側を歩いて帰る
甲羅干しの亀の数
10匹に増えていた

もっとゆくと
真っ黒なカラスより大きな
鳥が
水に潜って
浮かんできた

カモが数羽
川べりで浮かんでいた

川から数メートル上の
手すりのところで
奇妙な姿で
甲羅干しをしていた
それも数匹
まさか
あそこまで
昇ってきたとはいえないし
水かさが増した時
そこに亀はいたのだろう
上流で
定期的に
放流され
水かさが調整される仕組み



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窓を鳴らす

2017年03月15日 | 生活
風が鳴っている
終日
窓の外で
大きな音を
立てている

古い窓は
がたがたと
音を出し
すきま風も入ってくる

風は数日
吹き
そのうち
ピタリとやむ

遠くの山は
まだ白く
雪なんだ
と思う






その循環の中で
ずっと暮らしてきた
一度だって
間違いはない

階下に降りてみると
風の凄さほど
寒くはない

夜は
夜の街へ行って
用事を済ませる

春はもうすぐ
花粉は飛び
鼻を痛くし
やがて
なくなる
これから
恐浮フヒノキ
過ぎれば
五月の連休だ


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眠る

2017年03月14日 | 生活
眠り
眠る
やっと朝
腰痛が消えた

散歩にでかけ
また眠る
ずっと
ここ数日
眠っている

かび臭い
日差しがある部屋で
眠る
ともかく
眠る


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時のきれい

2017年03月13日 | 生活
四角いスプーン
と言うと
それだけで
伝わる

そんな歳月

静かな時が
過ぎてゆく

悲しみのことを
苦しみのことを

喜び

雨が降ってきた
小雨とさえ
いえない
水滴

時のきれい





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山と川

2017年03月12日 | 生活
空は青く
暑いぐらいだ

川は流れ
山は大きい

岩の続き
桜の芽
あと一カ月
開花

シルキーに
歩いていって
夕焼け空

暮れかかる
川面

夜になれば
山黒く
星が見える


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6年

2017年03月11日 | 生活
かび臭い
部屋
南からの日差しで
温かい

そこに寝そべり
眠る
14時半にタイマー
起きて
黙とうをする

去年は黙とうを
忘れた
今年は黙とうを
した

6年もあれから
経った

言葉が消え
言葉を生み
音楽が鳴り
歌が聞こえた

この6年間
311の影響下で
暮らしてきた
何かにつけて
それはそうだった
言葉を書いても
311が関わってきていた
音楽を聴いても
その歌詞に
311が意味されていた
ドラマも
「元気」がテーマであったりした

そうして
6年

あの日と
同じ
寒い日だ





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梅が咲く

2017年03月10日 | 生活
東へ向かい
茶碗蒸しを食べ


西へ向かい
南へ向かい
ココアを飲んで


梅が咲いて
いる


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じゃくにくきょうしょく

2017年03月09日 | 生活
子供の時は
幼稚園バス
高齢者になったら
デイサービスのバス

緑と赤を
見ている
苔もいる
なごむ

ここの生態系は
楽しくあってほしい
風に負けないで
虫たち
生きてほしい

彼ら
何日もかけて
ゴンドラに乗って
やってきたという

巣箱を持った男
北へ向かった

盲いた人が
白杖を持ち
口笛を吹いて
西へ向かった

コンビニの席に座って
アイスを食べながら
街を見ていた
ずっと昔の映画
『ブレードランナー』
みたいだ
隣で
大柄の若者が
ずっとノートに
鉛筆で文字を書いていた
登山でもゆくのだろうか
たくさんの大きな荷物を
床に置いていた

彼は
書き取りをしていた
いくつかの日本語が書かれてあった
一番端の文字が見えた
<じゃくにくきょうしょく>
と書かれてあった

じゃくにくきょうしょくと書く男は
立ちあがって
外に出て
ガラス窓の前に立ち
煙草を吸った
まわりをゆっくり
見まわし
髭が生えていた
まだ30代

彼はどこかにゆく
大きな荷物を担ぎ
書き取りノートを持ち
じゃくにくきょうしょく
と書いて

彼は
弱にしか見えない
それでも
風は万人に
吹く

彼の行く先は
どこなのか
じゃくにくきょうしょくの道を
上手に進めるだろうか

わからない

それでも
陽は
彼の髭の生え際を
照らしている

優しい目の
じゃくにくきょうしょく男は
ゆっくりと西へ向かった



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緑のひとたち

2017年03月08日 | 生活

ヒラトツツジ

緑の人は
小さな声で
話す

おたんこなんてん



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うらとおもて

2017年03月07日 | 生活
人間の
うらとおもて
他の生物と違って
人間は
うらとおもてでできている

器用に
うらとおもてを
ひっくり返して
暮らしている

時々
うらとおもてを
ひっくり返す
ゆとりがなくなって
おもてを出さなきゃいけないのに
うらをあらわにしてしまう

それを見た人は
本性に驚きはするけれど
本性を見ることができて
秘かに喜んでもいる

しかし
その本性とて
怪しいもので
簡単に信じられるものでもないらしい

その本性といわれる
みなもとには
必ずさみしさがあることを
あまり誰も知らないままで
笑って怒って暮らしている

だからといって
さみしさがみなもとだというのも
やっぱり怪しい
さみしさなんて
脳内物質の分泌加減じゃないか

みかんを食べよう


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春の嵐

2017年03月07日 | 生活
ダンテ『神曲』

夢を見る


午後
春の嵐
空が

出し

晴れてくる
ってことは
こっちに虹が出る


低く
速く

陽光
青空





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扉を背負う男

2017年03月06日 | 生活
扉を背負った男が
北へ向かって
歩いていった


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日曜の景

2017年03月05日 | 生活
高田渡が
自転車で
横断歩道を渡って
西へ向かった


      まどをあけましょう。


虹の女性の夫が
陽だまりで
目を細めていた
杖を持ち
座っていた
そして
愛と愛が連れそって
歩いていった
虹の女性は
横断歩道を渡ろうとした
赤だ
途中まで来て
わたしに手渡そうとしているのは
缶コーヒー
「寒いで」
そう虹の女性は言った
愛と愛は強く力を放射して
わたしのところまで
届いてくる
ありがとうございます

日曜日
コンビニの前で
二人の男が
座って
缶ビールを飲んでいる
そして
二人は別の道を歩いていった

ほどなく
白杖を持った盲人が
コンビニに入り
やはり外に座って
紙パックの日本酒を
飲み始めた
つまみも食べていた

そして
酔っ払いながら
白杖を持ち
ふらふらして
東へ向かった

楽しき
日曜日


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えんやまっかほい♪

2017年03月04日 | 生活
たんぽぽ
旺盛
車押し


「えんやまっかほい」
と柳田国男が
石を持ちあげて
言った
そばで
棟方志功が
石に文字を刻んでいた


盲導犬
野原を駆け回る

暑いので
5枚の上着

つつじの葉に向かって
「かあさん」
と呼ぶ男

救いの空
分断されて
ひとりになりたい

5つの青空
それは
folksong

3匹の老猫たちは
「ああー」
と言って
「シンドイ エライ」
と言った





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素直

2017年03月03日 | 生活
風強し
しんどい

虹の女性は
普通になった

盲人、
光、
風、
東へ。

ストレートな言葉
どれだけ
素直なんだろう
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