「去り際に傷ついて」というコラムの中で、もうひとり製造課から辞める人がいる、と言う話を書いたが、昨日、その人(男)の送別会で焼肉を食べに行くことになった。
その方は、手配した部品の管理を主に行っていた。技術で手配した部品を、実際に組み立てるまで保管し、ときに手配チェックをする。非常に純粋な方で、上からの指示を忠実に守っていた反面、融通が効かないところもあった、とは幹事である彼の上司の弁であるが・・・?
あるとき、ぼくが手配をミスし、一部の部品が予定数量の5倍も届いたこと、さらに、自分が指示した色が、実際に手配すべき色と全然違うことが、納品されたあとに発覚した。納期まで2週間弱、製造課、資材課にことを報告し、特急対応で対処した(休日出勤までしてくれた・・・)ことで、何とか事なきを得た。という苦い経験がある。昨日の宴会で、彼とその話題になったとき、手配ミスは最終的にぼくが悪い、と言う話になったが、指示色のミスに気づかなかったのは、こちら(製造)のチェックも甘かったのでは、と仰っていた。彼は続けて、指示色を統一できれば、このようなミスは少なくなるだろうとも・・・。
日本で製品の色彩、色を決める基準として、日本塗料工業会(日塗工)による色見本帳がある。そのほか、国際的に使用されるマンセル値というのもあり、どちらも色を独自の記号、数字で表現する。ぼくら技術から手配する場合、基本的に営業からの指示をほぼそのまま製造に流すのだが、製造から発注する場合、一部をのぞきほとんど日塗工による指示で手配される。一部特殊色や、特定の名称の付いた色についても、日塗工の数値に合うような色見本を作成してから手配する。ぼくの今回のミスは、色見本帳による確認を十分しなかった、そして日塗工の指示と他の指示を混合したために起こったことだった。もともと電気回路担当で、機構のことはほとんどわからなかったぼくには、大変よい勉強になった、と後になってしみじみ思った。
・・・宴会は夜中10時半まで続き、そのままお開きかと思ったら、二次会へ、何ヶ月かぶりのカラオケでそのまま二時間、歌いっぱなし。それが終わって帰宅したのはもう今日の夜中1時半。真夜中になるまで遊び(!)、夜中に帰宅した、なんてのは実に何年ぶりのことか。30過ぎれば夜遊びも少しこたえる・・・。