家に帰ってニュース見ていたら、突然キャスターが急に慌ただしく動き出し、「福田総理辞任」の第一報と記者会見を中継していた。あまりに突然なことで、2時間近く経った今も、いろんな人が右往左往している様子ばかり映している。
最近は連立与党の公明党ともぎくしゃくしだし、といって野党のいう「解散・総選挙」が使えない(今使うと確実に政権がひっくり返ってしまうからだろうと思う)。野党、あるいは連立与党との政治的駆け引きに疲れ、そのため審議もままならず、自分ではもはや政権を運営できない。それならばと内閣総辞職に踏みきり、新内閣のもとで今度の臨時国会で議論してもらおうというのが、ニュースから読みとれる総理辞任の趣旨だ。かなりの苦渋の決断だという雰囲気はあるけれど、政権投げだしと批判されても仕方ないのではとも思うが、そういう意図を持ったニュースの伝え方にも問題があるようにも思う。
去年のほぼ同じ時期に、安倍前総理が突如辞任したニュースがあり、それを受けて福田氏が就任した際、「崖っぷち内閣、ひとつも手を誤るわけにはいかない」と所信表明をしていた。それからの1年は、生活面でも影響するほどの出来事が続いたのでこのへんは割愛するが、なんとか持ちこたえている感があった。ぼくから見れば、そんな内閣だからこそ、最後の最後、今回の1手はさすがに誤ったかも、とにらんでいる。もし辞任を決断するならもう少し早く、サミット終わった直後あたりがよかったのかもしれない。
今後どうなるかがわからない。裏でなにかもっと大きなことが起きそうな予感さえする。