KCF的徒然草

KouChan's Factory管理人の心の叫びor反省文

年末は本でも読んで・・・

2009-12-29 22:50:59 | 本と雑誌

 昨日の話をまたする。

 新宿の紀伊国屋(書店)へひさびさに行ってきた。司馬遼太郎「坂の上の雲」のドラマが自分的になかなかよかったので、原作も読もうと文庫を買った(1,2巻だけだが)のだ。

その後、京王百貨店の催事場にて「古書市」というのもやっていて、そちらにも行ってみた。もっとも、それを知ったのは、往きの電車の中吊り広告を見てのことなんだけども。

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 古書市というだけあって、昔の雑誌、新書、文庫とまぁ沢山あって、しかも1冊大体300~500円前後とホントにいいの?と思える値段(むろん値の高い本もありましたけど)。鉄道ものも意外と充実していて、記念キップのセットが1つ400円程度で買えたのはホントに驚いた。

その中で、こんな本を買ったので紹介したい。「寝台車千夜一夜」(中島幸三郎著 1964年 交通日本社刊)

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 昔の寝台車には、「寝台ボーイ」とよばれる人が列車に乗務していたそうで、18歳~くらいのいわゆる美男子(いまで言うイケメン!?)が多かったという。この本はそんな彼らの体験談をオムニバス形式でまとめたもの。まぁ彼らの年頃からいって、乗客の濡れ場(!!)を覗き見したり、あるいはそんな状況を眼前に悶絶する、という話が多いんだけれども。

 時代は大正~昭和初期頃で、当時の寝台車を含め、読むには多少なりとも予備知識が要るように思う。エピソードもさきの痴話(!)話ばかりでなく、脱線事故で即死したはずの寝台ボーイが、通夜の読経時に棺桶から甦った話や、音楽家・宮城道雄氏転落死の裏話などもあるので、ひじょうに興味深く読むことができた。

 今も売っているのかと思って検索かけてみたけど、結局いまは絶版のようですね。もし興味があれば古本屋で探し回るしかないのかも・・・。ちなみに京王百貨店の古書市は、明日30日(水)までですので。

あ、「坂の上の雲」も、ちょっとずつですが読んでますよ。

コメント
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