チュニジアのジャスミン革命に端を発し、エジプトでの独裁政権崩壊と続き、そして今、リビアをはじめとしたアフリカ北部各地の反政府デモ活動は、連日ニュースになっている。40年間も独裁政治を続けていたというリビアのカダフィ大佐、デモ隊がついに首都トリポリを包囲し、今まさに最後の抵抗(?)を続けているようだ。20年前のルーマニア(チャウシェスク政権の頃)や、戦争末期のイラクにも同じような感じだったような?あのころはもう中学生だったので、TVでみた印象はけっこう残っている。蟻の穴から堤が崩れる、という言葉もあるが、今だと、Facebookから政権が崩れる、ということになるのかな?
世界情勢の地殻変動が、今、あちこちで起きつつあるようで、これは池上さんの某ニュースバラエティ番組で知ったのだが、アフリカのスーダンという国が今年、2つに分かれ、うち南部が独立国となるという。先月、住民による投票によってきまったというが、その頃の日本は相変わらず予算を決める本会議が政争の具にされるような話題ばっかりだったからなぁ。
今問題になっている国、地域は、どこも貧富の差が激しく、その不満が各地に広がっているわけだが、こういうとまた怒られそうだけど、日本国内での格差社会とかミドルクライシスなんか、ちっぽけな問題なのかなあ、と。
地殻変動、なんて書いていたら、冗談ではすまされない事態が・・・。ニュージーランドでの大地震、古い建物が倒壊して、生き埋めになった邦人の安否についてこちらも連日報道している。すでに3日以上たってしまい、リミットではあるのだが、それでも奇跡を期待したいところでもある。
ニュージーランドも日本と似ていて、2つの地盤(プレート)の上に立つ国なので、大きな地震が起きやすいそうだ。建物も都市では耐震化が進んでいたそうだが、古い町ではあまり進んでいないようで、今回被害が大きかったのもその地域だという。阪神淡路震災のときの、古い木造家屋の密集する一帯が崩壊した光景にも似ている気がした。
今は海外からの重大ニュースがトップに来るけれど、ちょっと前まではいつまでも煮え切らない政治のニュースばっかりで正直ウンザリだったんだよね。言葉一つひとつにいちいち揚げ足取ったり。その間に、世界情勢が変わっても、永田町だけは相変わらずの「村社会」なんだろうな・・・ということはとりあえずおいておこう。