先日録画した「昭和のSL映像館」(NHK-BS2)を繰り返し観ているKouChanです。やっぱりSLもいいなぁ~。映像とはいえ、動いているSL観ていると、この時代に生まれていなかった自分がやっぱり悔しい。
放送のラストの方にあった、子供向け教育番組用に編集されたデゴイチ(D51)の映像を見ていたとき、幼いときに読んだ、ある1冊の本のことを思い出した。
「汽車の絵本」というと、誰もが一度はなにか読んだことがあるだろうと思う。古典的な「きかんしゃやえもん」であったり、現在は「きかんしゃトーマス」でおなじみの絵本だとか・・・。でも、今回紹介したいのは、「こうえんのきかんしゃ」という本。それ何?と思われる方もいると思いますが、市販品でなく、幼稚園のときに教材の一つとしてもらったもの(たしか)。毎月1冊ずつ貰えた、シリーズものの一つだったと記憶している。
作者は絵本作家のエム・ナマエ氏(のちに病気で失明され、「全盲のイラストレーター」として知られていますが、もちろん、この作品はそれ以前に書かれたものです)。物語は、公園に保存されている蒸気機関車のレールの先にこども達が白墨でレールを描いたところ、眠っていたはずのSLが突然動きだし、町中に描かれた白墨のレールの上を走り出した。SLは都電のレールに乗り入れ、マスコミまで出てくるほどの大騒ぎに。そのうちにSLは、新幹線のレールの上にも走るようになって・・・・、という話。内容をかなり覚えているのは、いくつか理由があったと思う。
ひとつは、汽車や電車がテーマだったこと。もうひとつは、文章が殆どなかったこと。最初と最後に「まちの こうえんに きかんしゃが おいて ありました」くらいしかなく、物語は画だけで進行していく。マンガに近いのかもしれないが、文章もセリフもないので、絵を見ながら話を想像していくような本だったので、考えることが多かっただけに、印象も深かったのかもしれない。今にして思うと。
小学校上がった後は、汽車をテーマにした読み物は大体読んでいますが、残念ながらあんまり覚えていません。「こうえんのきかんしゃ」も、市販ではなかったと思うので、古本屋に行っても置いている確率は極めて低いかも。
みなさんも初めて読んだ絵本について、たまには語ってみませんか?