鶴見にある「電気の史料館」というところにいってきました。
史料館、というよりは、研修センターに近い雰囲気だと思った。都市部から少し離れた住宅地と小工場が集まる街の中なので、ちょっと異質な感じもする。
今回の目的は、「路面電車の走る街」という企画展。
折しも先日、東京銀座と晴海の間を、2020年頃を目途に路面電車を走らせる、というニュースもあったようでして。一度なくなった都電がまた走る、もし実現すれば今後が楽しみですが。
史料館の1コーナーにて企画展をやっていたが、写真撮影が許されたのは、このジオラマだけだった。他に、横浜市電のニュース映像や、地元川崎市電のこともパネル紹介されていた。余談だけど、川崎駅の南側、臨港部から駅西口のあたりに「市電通り」という道路があるが、昭和44年まで川崎市電というのが走っていて、そのときの名残なのだという。
企画展を意外とあっさり回ったので、せっかくだから、史料館をコースに従ってひとまわり。
電気といえば、発明王エジソンの「白熱電球」。
日本の竹を炭化させてフィラメントを作ったというのはあまりにも有名だが、復元された実物見ると・・・どうなのだか。
日本の電力は、原子力、火力、水力、その他・・・とあるけど、昔は水力が多かった。
鉄道会社、とりわけ国鉄でないいわゆる私鉄会社は、電力会社(当時は電灯会社)と深い関わりを持っていたという。京都に市電を走らせるために、蹴上に水力発電所を作ったというくらいだし。また、電鉄が開業し電車が走ると、その沿線にも電気を供給していたという。昔、鉄道線の架線の上に送電線が一緒に張ってあったのも、その名残なのかもしれない。
しかし圧巻は、この火力発電用タービン。何枚もの風車(円盤のようなもの)が蒸気を受けて高速回転し、発電機を回して電気を起こす。横にいる人の大きさを考えると、その巨大さ、おわかりいただけるだろうか。
では、生活における電気の使われ方はどうだったかというと・・・昭和30年代のとある居間を再現したコーナーによると・・・。
昭和ブームだった数年前に観た、某映画そのままって感じですね。
レトロな車?いえいえ、これこそ130年前につくられた、元祖電気自動車。もちろん、エンジンはなくモーターで駆動し、電源はアルカリ電池だったとか。
なつかしいというしかない品々。ワープロという機械自体もう見なくなっちゃったからナァ。
ちなみにこの史料館では、ガイドが案内するツアー(無料)というのもあるそうで、そっちを利用すると、電気の知識もつくと思うので、館の存在意義も上がるような気もするが、ぼくは参加しませんでした。一応、電気科出身ですからね。でも、大学で学んでたくせして、実物は初めてみたものばかりだった。まぁ、今思えば座学・講義ばかりだったからなぁ。