Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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皆さんは覚えていらっしゃるかどうかわかりませんが・・・私は覚えていますよ!(笑)

2014-09-13 14:24:36 | Vincent Black Shadow
今日はすごく良い天気でしたね。
午前中は車のツーリングでお越し頂いた方々もいらっしゃいました、皆さん無事にお帰りになったでしょうか?
自宅まで帰るまでがツーリングですのでどうか無理をせず安全にお帰り頂きたいですね。

夕方にはどしゃ降りの雨が降りましたがこの雨がちょっと変わっていましてまるで水道の蛇口を閉めるがごとくピタッと止みました。
今まで50年以上生きていますがこんな雨は初めてですね。

さて今日も制作を始めなければなりませんね。
一刻も早く仮組を終えたいのですが見れば見る程色々な部分が見えてしまいまして今日も仮組は続きます(笑)
まずは旋盤でこんな物を作ってみました・・・
メーターのリングの様ですが違いますよ

これは広島の石川さんが教えて下さった車検証入れなんですね。
フロントフォークの左側の上側に付いていますが、当初何の為の物かわからずにキットの物をそのまま付けていました(現在もそのままです)
FB友達の石川さんが実物の写真を貼付して頂いておりましてこの車検証入れというのがエッチング一枚で再現出来る物ではない事は一目瞭然でした。
まずこの枠を作ってみました。
枠は最終的にメッキ調の仕上げをしたかったので素材は洋白の丸棒です。

そしてベースになる方ですねこのベースにはステーが付いていますのでそのステーも真鍮板から切り出して・・・

ついでに曲げておきます。
曲げておかないと枠を取り付けた時に枠に当たって持ち上げてしまうのです。

そしてハンダ付けをします。
一見簡単ですが取り付ける位置の調整は小さいだけになかなか難しいですね。

枠をとり付けてみますとこんな感じです・・・コチラは裏から見た図です・・・
折り曲げたステーがみごとに枠を避けています、しかもこの枠にはベースが嵌まる様に裏からもえぐってあるのです。
もちろん表にもリム状に凸部を残しています。

表から見るとこんな感じですね・・・エッチング1枚よりもずっと臨場感が有りますよね。

キットの部品と並べてみるとこんなに違いますね・・・
スッキリと言う点ではエッチングも捨て難いのですが私の作品としてみるとキットの部品は全く使えない様に思いますね。

最後にリムにバフ掛けをしておきましょう。
ベース側に瞬間接着剤で仮止めしてありますので、今なら楽にバフ掛けが出来るのです。
やりやすい時にやっておく方が良いですからね・・・!

まだ問題の部品が残っていましたよ。
そう!画像をご覧頂ければわかりますがチェーンのカバーですね。
キットのパーツから型取り及び寸法取りをしまして真鍮板を切って削ってみました。
同じ物が2枚要りますのでいつもの様に真鍮板を2枚ハンダで貼り合わせていますよ。

チェーンが幅1.0mmですので2枚の真鍮板の間に1.2mmの真鍮帯金をハンダ付けしています。余分なハンダは削ってしまいますとチェーンカバーが完成致します。

これくらい寸法が有りますとこの中にチェーンが楽に収まりますね・・・

スプロケットとのクリアランスが無いですが・・・一体の部品よりは随分良いのではないかと思います。
この表現が私流なのかも・・・(笑)

実際に机の上においてみると感じがわかりやすいかな~。




久々のAR50です

2014-09-13 12:13:00 | その他
この所余り報告をしていなかったのですが前回の休日に少しバイクのレストアが進みましたのでちょっとだけご紹介しておきましょう。
ボルト/ナット類を再メッキに出して帰ってきましたのでどんどん組立てます、中にはそんな部分までメッキに出すの?って言う物も有ります。
その一つがコレですね。
この部品はエアクリーナーの空気取り入れ口がファンネル状になっているのですがそのファンネルもいくつかのプラスチックのパーツの寄せ集めでして一つずつビスで組立ててあります。
もちろん完成してしまえば全く見えませんしビスが錆びる事も無いと思います。
でも誰かが後で分解した時にこんな部分まで奇麗にしてあるよ~!と感動してくれたら嬉しいですよね(笑)

まあそれもレストアを始める前にエンジンがかかって(バイク屋に外注して修理しましたが・・・)クラッチが切れてきちんと走る事を確認出来ていますからレストアも力が入る訳ですね、それが確認出来ない物はお金をかけられない事を長い経験から知っています。

さてレストアも後半戦になってきましてガソリンタンクなどの外装パーツを奇麗にしなくてはなりません。
先日サイドカバーやリアのカウルなどにペーパーをかけたと書きましたがその延長ですね。
ワイヤー製のカップブラシをサンダーに取付けてガソリンタンクの塗料を剥がしました。
当初は比較的奇麗だったのでオービタルサンダーをざっと掛ければOKか!?と思っていましたら剥がして出てきたのはポリパテでした。
こうなれば全部剥がさないとダメですからね・・・タンクの表面に総パテ状態でした。
こんな場合は何かしら有りますね・・・。

やっぱり有りました!
タンクの右側サイドに酷い錆が有りましておおまかに言えば3ヶ所ですねこの中で経験上一難危ないのは中央のヤツですね。
タンクの下側の錆はタンクの中に水が入って中側から錆を発生させています。
右のはタンクの上側ですから多分表面から錆が進行して行ったと考えられます、この様な錆はまだ良いのです・・・。

タンクを修理する場合はパテで穴を塞ぐのは余り良くないですね。
ひょっとしたら鉄板が薄くなっていてピンホールが開いているかも、またこれから開くかもしれません。

なのでハンダを流します。
奇麗に磨いておいてハンダを流しますが中央部分の錆だけはハンダが流れません・・・
銀色なんで気が付かなかったのですがこのタンクは穴の空いたタンクにあろう事かデブコンを流して穴を塞ぎパテを盛って穴空きを修理してありました。
通りでハンダが乗らないはずだ・・・。
仕方が無いのでデブコンをカップブラシやドライバーを使ってこそぎ出しまして炭酸ガス溶接機を持ち出しまして穴を埋めました。
さすがに穴が大きくハンダでは無理だったのです。
ここで注意点が有ります、ガソリンタンクなど可燃性の液体のタンクを溶接する場合は中を奇麗に洗浄しておかないと揮発した可燃性の液体に火がつきまして火事になる事が有りますから注意をして下さい。
私のタンクはもう1年以上前にガソリンを空にしてタンクキャップも解放して放置してあった物ですから問題は無いのですが皆さんお気をつけ下さい。
このブログを先で読まれて同じ事をされた場合に火傷や火災を起される可能性が有りますから、今は無いでしょうけどブログが残る限り誰かが同じ事をしてけがされても申し訳ないですからね。

穴が埋まったらサンダーで削ってス穴を確認します。
溶接の場合ス穴は絶対に出来ますから一度でス穴を消そうとせず削っては溶接し・・・と言うのを何度か繰り返しましてス穴を消してゆきます。

最後に再びハンダを流します。
ス穴を埋めると言うのも有りますしサンダーで溶接跡を均していますので薄くなった部分を金属で埋める意味も有ります。
そしてオービタルサンダーで削ってやれば表面上の仕上げは完了です。

内側はタンクコートをしておきますと完璧ですね~。
外側は錆び跡や凹みにポリパテを盛ります。
パテはいつも書きますが必要最小限で仕上げます。
これくらいの凹みやス穴ならそれでOKだと思います。