Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ついにアトランティックにとりかかります

2014-11-16 19:05:56 | Bugatti Type57SC Atlantic
いよいよ難しい作品に取りかかります。
今までこれ程難しい模型は作った事が無いですね。
なにしろボディだけはウェスタンモデルの物が使えますが、それだってボディの内側を奇麗に削りとらなければフルディティールとしての中身を作る事が出来ないのです。
それは私にとって大変難しい事です。
前々作となる250TRもコクピットから前側はフレームを作りましたのでそれに近い構造になっていますが後半部分はキットの通り床板が存在致しますのでまだ1/43寄りでしょう。
しかし今度のアトランティックは床板では無く真鍮製のフレームを持っていますし実車の構造により近い構造となります。
昔、メイクアップさんが1/43でアトランティックを開発中だったのですがキットは発売されませんでした。
あれが出ていたらそれを作った方が楽なのですが・・・出ていない以上自作するしか無い訳です。
メイクアップさんの1/43アトランティックを彷彿させる物が出来れば幸いです。

Lさんにお借りしたT57S/57SCの資料本からフレームの図面をスキャンしいています。
何の為かって?
実車の図面から1/43のフレームを作るんですよ、実車の図面から模型のフレームを作るなんて、なんて贅沢なお話でしょう~!

スキャンはフォトショップで致しまして見え難い部分や色などを変えて見易くしておきます。
次にサイズを1/43に合わせる為にスキャンしたデータをイラストレーターで開きます。
この図面にはフロントのアクスルの場所が書いて無い為にフロントエンドの丸いメンバーとリアアクスルの位置を元にして大きさを変えてやります。
1/43のウェスタンモデルのボディではリアアクスルからフロントの丸いメンバーまで76mm有りますのでこの寸法が76mmになる様にこの画像の大きさを調整致します。

下の画像では見え難いのですがフレームの一番前側の上側のフェンダー内部に半円形の穴が見えますでしょうか?
その穴がフロントの丸いメンバーが左右のフェンダーの間を貫通する部分なのです。
ここからリアアクスルまでなら1/43の寸法がわかりますしフレームの図面も位置関係がはっきりしていますのでここで寸法をあたった訳です。

写真用紙に1/43の実寸で印刷してみました、ボディと並べるとこんな感じですね。
実車ではT57/57Cのフレームと比較してかなり強化されていると思っていますがボディと同じ寸法にしてみると少し頼りない感じも有りますが・・・どうでしょうね~?

資料本をスキャンした物をそのまま印刷してみました。
そしたらCMCの1/18と同じ位のスケールでして比較して見ましたが後側の絞りが再現してないですね。
一応図面はそうなっていますが・・・この古い図面が間違っている・・・又は試作の段階ではこの様な形状だったのかもしれませんね。
ブガティの場合リアのスプリングは1/2リーフスプリングを使っている事が多い、またそれをフレームの後ろ端で支えていますからこの部分を絞るとねじれを起し易いとも言えます。
せっかくフレーム後部をT57に比べて補強しているのですから強度的に落とす様な設計はしないと思うんですが・・・