Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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なかなか難しい修理になっています

2019-12-07 21:59:43 | ミニカー修理
本日の山陰は曇りで雨がパラパラしていますね〜
午前中はまだ青い空が少し見えていましたがなかなか天気が回復しませんね。

昨夜の忘年会はなかなか盛り上がりましたよ、やっぱり同級生は話しが盛り上がります。
中には昔の事を大変よく覚えている人が一人・・・
私はなかなか付いて行けません(笑)
夕方7時からだったのですが・・・自宅に戻ったら午前1時を越えていたのは内緒です(笑)
家内には1時頃だったと言ってありますから絶対にバラさない様にお願い致します。

今日は朝から中庭の草取りに来て頂いていますので少し早めの出勤です、新人のバイトの方もいらっしゃるので家内はなかなか忙しかったかもしれません
私は睡眠不足で眠たいのかと思っていましたが・・・ミニカーの修理が難しい曲面を迎えていますのでそれどころではなかったですね。
昨日ロアアームを接着しましたのでリアサスペンションをどんどん組立てて行けば大丈夫なのですが・・・
どうもこれを組立てられた方はピンバイスをお持ちでは無い様でしてサスペンションのアームとかが入る穴を空けてないのです
つまり目印に凹みが有るのですがその凹みに付き刺して接着剤で止めてありました。
しかも使用した接着剤はゴム系接着剤の様な感じでして強度は有りません・・・。
一部分は瞬間接着剤だったのですけどね・・・
ウ〜ンって感じでした。
穴を開け直して短かったサスペンションアームを少し長めに作り直し差し込んで接着出来る様にしておきました。
つまり普通に組み立てるのと同じ時間がかかってしまうのです。
しかも接着剤の掃除もバカにならない程時間がかかりますし・・・タッチアップも必要になります。

例えばミラーなんですが・・・
指が当たると簡単に外れてしまいます・・・
何故かと言いますと取り付け用のピンの部分をカットしてボディに瞬間接着剤で止めてあるのです。
つまり差し込みも何も一切無し・・・しかも接着面がこんなに小さいのにもかかわらずですよ・・・。
ピンが折れた形跡が無いでしょ?

勿論ボディに穴も有りません・・・ミラーの取り付け位置を示す凹みが有るだけなのです。
まさかこのまま付け直す訳にもゆきませんから0.3mmのピンバイスでこの足の断面に穴を開けまして0.3mmのピンを接着してからボディ側にも穴を開けましてミラーを取り付けました

余計な時間がかかってしまいましたが
インダクションボックスを取付けました
次はリアウイングでしょうかね〜!?

一生懸命修復をするのですが
どうにもならない部分も有ります・・・
リアから見た時にロアアームが曲がっています・・・これは何故かと言いますとミッションが斜めに付けられているのです真後ろから見ますと少し右に傾いている感じでしょうか
ロアアームはミッションの下側に取付ける構造なのでここを曲げないとアップライトの位置が下側にずれてしまうのです。
本来ですとミッションを外して組み直さないときちんとした角度にはなりませんが他の部品も全て一旦取り外さないと出来ないので今回はこのままに致しました。
リアウイングのステーも実際に少し右に傾いていますのでそれは曲げて修正しています。

このリアウイングにはオイルクーラーも付くのですが穴を空けずに部品を付けていますので強度が有りません
オイルクーラーにピンを打ってステーにも穴を開けまして取付けましょう
オイルクーラーを付けますと先ほどのロアアームの部分はほぼ見えなくなってしまいます。

最後にリアウイングを取付けますがウイングのステーの穴が瞬間接着剤でガビガビになっていました、とてもこのままでは接着出来そうになかったのでタガネを使って掘り起こしました
ボディの塗料が剥がれなかったのは不幸中の幸いでした。
リアウイングを接着したら完成ですね
この後お客様のご希望で木製台に取り付けました。

そして次の患者さんです・・・
この方もかなり酷いですね〜

レース中にクラッシュしたのでしょうか?4輪のうち3輪が外れてしまっています。
思わず「ドライバーは無事なのか?」と・・・

まず最初に欠品のパーツが無いか調べます
次はそのまま使えない部品が無いかどうかも検討しましょう・・・使えない部品や無い部品は作らなければなりません。

修復する時に邪魔になる部品を取り外します
穴の周りに付いている接着剤もクリーニングしますが・・・瞬間接着剤は取れないですね。
穴が一つ余計に空いていますが・・・間違えて空けちゃったのかな??
使う穴はキリを通して掃除をしておきましょう。

仮組台に取り付けましょう
この時に車高を考えないといけないのです
タイヤやサスペンションの位置からもとの車高を検討しております
フロントは0.5mm程・・・リアは0.8mmくらいで組立てられている様ですね。
外れていたフロントのサスペンションは既に差し込んで様子を見ております。

ホイールがリムとディスクに分解していたリアタイヤを填めてみています
ホイールが分解した為にサスペンションアームには負担が少なかったのかもしれません
取り敢えず正規に位置に付けられる様ですね

外れた他のホイールを観察しますと・・・なんとセンターロックがセンターに付いていません
適当なやっつけ仕事をしたのでしょうか??
この後センターロックを外して分解して組み直しましょう。

まず先にタイヤを付けたホイールを車体に組み付けましょう
1輪ずつスチールブロックを使ってタイヤの角度が狂わない様に組立てます

センターロックを取付けて木製のベースに取り付ければ修理完了ですね


今の所あと3人の方の修理が残っています
まあ新しいのが来なければのお話なんですけどね・・・
この頃毎日の様にお問い合わせのお電話を頂いていますから・・・。