Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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トロップフェンワーゲンは?

2014-11-22 21:25:40 | Benz Tropfenwagen
先日おおまかな仮組が完了しましたトロップフェンワーゲンはアセトンに浸けられた所までご紹介をしておりますがその翌日にはバラバラになっています。
ただそれだけでは更新と言える程の事ではないので少し制作が進んでからと思っておりました。

下はアセトンでバラバラになったトロップフェンワーゲンです。

今日新しく更新をしたのは新しいパーツがやっと届いたからなのです・・・
「同じ様なパーツを以前に見たぞ!」と感じられた方は大変記憶のいい人ですね。
そうです!以前ここでご紹介をしておりました。
これは9月のお話だったんですね~、もう2ヶ月も前のお話という事なんですが・・・改めて時間の流れが早い事に気が付きます。
ではなぜ再びご紹介をしたのかと言えばこの部品ボディの一番前側に有るのですがこちらの希望寸法通りに作ってしまったのが最初にご紹介した物で余りにも繊細な為に使う事が出来なかったのです。
そしてタイヤの文字を作る時に作り直す事を決めました。
丸い穴の位置を少し外に出す事で中央の十字の穴との貫通を防いである(らしい・・・)のです(笑)
タイヤの文字は言う事無しですね・・・これ以上の方法を私は知りません。

エッチングが出来るとすぐに使ってみたくなるのはしょうがない事なのか・・・!?
私の場合も例外ではなく早速使ってみました・・・(笑)
まずはタイヤの観察ですね・・・
不用心にタイヤのサイドウォールの中央に文字を取付けるのはNGですよ!
画像をよく見て下さいねタイヤのサイドウォールの中央よりもホイール寄りに文字が有るのがわかりますでしょうか?
ホイールのリムのすぐ脇に・・・と言った方が正しいですね。

途中まで文字を取付けてみました・・・。
どちらかと言うとホイール寄りですね~。
タイヤの文字はサイドウォールの中央に有るのが普通なのですがこんな場合も有りますから思い込みはダメですね、いつも注意をしてどこが違うのかよくよく考えて作りましょう。

次はいよいよノーズ先端の奇妙な穴を加工します。
エッチングはゴム板の上で矢坊主でプレスしまして曲面に致します。
この時にはなるべくボディの先端の曲面に馴染む様な形状にしておきます。
板厚が0.2mm有りますからだいたいの形状で良いですが余り違っていますと削って仕上げた場合に貫通してしまう場合も有りますから注意が必要ですね。

このような小さなエッチングをボディに取付ける場合に注意しなければならないのがエッチング板の傾きですね余りにも小さいから傾きがわかりづらいですね。
こんな場合はエッチング板の中央上下に1.0mmに切ったマスキングテープを貼りまして位置を正確に決めます、また傾きにも十分注意しておきますよ。

何ヶ所かエッチング板をハンダ付けして仮固定をします。
マスキングテープを剥がしまして全周をハンダ付け(メタルを使います)をしてきちんと固定致します。
ブツブツ顔ですが・・・まあこんな物でしょう。

余分なメタルを削り取りまして整えますとこんな感じですね。

F2008も進行中です

2014-11-22 08:53:19 | Ferrari F2008
今日もどうやら天気が良さそうですね、昨夜は一時的に雨が降りましたので今日の天気を心配致しましたがどうやら持ち直しました。
まだ朝なのでこの程度しか書けませんけど・・・

さてF2008はカウルを脱着すると言う方向性で制作をしています、先日まではエンジン無しの状態でなんとかカウルが脱着可能になりました・・・つまりラジエターはクリアー出来たという事です。
その後はエンジンを搭載しながら脱着が可能になる様に修正してゆきます。
仮組をしたエンジンを一度アセトンに浸けて分解してブロックだけで調整致します。
エキゾーストはカウルを突き抜けての位置関係になりますので後で調整致します。

エンジン後部の方を中心に削ってあります。
それだけではカウルの中にエンジンを納める事は出来ずエンジンをさらに0.5mm(エンジン下部がシャーシに当たる限界まで・・・キットでは僅かに隙間が有るのです)下げて搭載出来る様にエンジン後部下側の複雑な形状の部分を削り込んで合わせています。
よく見ないとどこが当たっていて下がらないのかわかり難いですね~。

エンジンを組み付けた状態でもこの通りにカウルを載せる事が出来ました。

後はエキゾーストやリアのサスペンションの仮組に進めると思います。
難しい問題にさしかかると同時進行している他の物を進めながら問題解決の方法を考えると言ういつものパターンです(笑)
カウルの後部の板厚を薄く削っています、実車は当然の事ながらペラペラですものね~。
まだまだ途中ですからね~先は長いです。



フレームの制作を続けています

2014-11-21 21:04:19 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日も穏やかな天気が続いておりまして朝は少し寒かったのですが日中は外の方が暖かい位でしたね。
こんな日はどんどん制作を進めたい所です。
昨日ご紹介したキットですが高価なキットにかかわらずいくつかの質問やお問い合わせを頂いておりましてマセラティと言う車種の魅力やキットの希少性を再認識していますね~。
これには僕もびっくり致しました。

前置きは短く(笑)
昨日までに右側のフレームは完成致しましたが左側は今日の作業になります。
作った部品に1.2mmの真鍮帯金を巻きましてハンダ付けします、この部材が着くと強度が飛躍的に上がって来ます。
最初はポイントで留めてゆきまして全体のバランスを見ながらハンダを流します。

しっかりとハンダを流さないといけません、真鍮板をハンダ付けする場合は母材を溶かす心配は無いので安心してハンダ付けが出来ますが裏側に流れてしまいますので裏側はどうしてもこんな感じになってしまいます。

なのでリューターを使ってザックリと削ってからペーパーで仕上げますと奇麗なフレームに仕上げる事が出来ます。

左側フレームが5台分完成致しました。
これから組立てに移りますがまだまだ気をつけないといけないポイントは多々有りますから・・・先は長いです。
僕はこんな場合長い長いトンネルに入ってゆく様な気になりますね。
このトンネルはどれ位長さがあるんでしょうね~。

さてさて自分で考えた方法に沿って組立てを始めましょう。
ここでのポイントは治具ですね、沢山作る場合はベークライト板など熱をかけても焦げない物を使う必要が有りますが5台分くらいであれば木製の治具でもほとんど問題は出ません、簡単に作り替えが出来るので木製治具で作る事に致しました。
左右のフレームを治具にとめますがこの時に活躍するのが塗装の時に使っている金属製の目玉クリップですね。
最近では100均で色々な大きさの物を売っていますので活躍する事が多いですね。
しかし気をつけたいのが歪みですね。
塗装の場合には良いのですが治具に部品を固定する場合歪みが余りにも大きな物を使いますとフレームが曲がったままハンダ付けされてしまう可能性も有りますから何度も確認して使われた方が良いですね。

上側の写真ではフロント側には一番前のメンバーを固定する為の治具が付いていませんがこんな場合にはなるべく一緒にハンダ付けをした方が歪みや捻れが少なくなりますので3つのメンバーを一度にハンダ付けしています。

治具を作りますと同じ物を作る限り精度向上や時間短縮などに効果が有りますね。
と言っても私の所で作るのは5台だけですけどね。
5台分のフレームが完成致しました。

シャーシの作り直しです

2014-11-20 21:04:20 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日は天気が良くて穏やかなんですがバイクで走るとやはり寒かったです。
隣町の松江市の彫金工具屋さんまで糸鋸の刃を買いに行って来ました、他にもバラ園のツルバラをはわせる為のオベリスクを知人の鉄工所に発注する為の打ち合わせや馴染みの模型屋さんでF2008に使うタミヤの限定カラーを買いに行ったり・・・と出るついでに・・・と思いますと結構な仕事の量が有りますね10時前に出て午後2時頃にやっと帰還しました。
バイクに乗る時に軍手を使っていましたが冷たい風が通って余りにも寒いので通り道に有るホムセンに寄って防寒の手袋を買いました~!余分な出費ですが指の感覚が無くなる位寒かったので・・・仕方ないかな。

さて先日作りかけていたフレームですがメインのフレームはコ字型の断面を持っていますがメンバーを先にハンダ付けした方が手向きが良い様な気がしてコ字型の上下の補強を付ける前にメンバーを付けましたが、確かに手向きは良いけどメインのフレームがペラペラしていてどうも作業がやり難いのです。
メンバーの形状も気になったので一度分解をしまして先にコ字型に補強を入れておきたいと思います。
なので昨日の続きでフレームのギアボックスが付くプレートを切り出しました。
穴は0.8mmでしてギアボックスが取付けられる穴になります。

フレームを治具にセットしますとギアボックスの付くプレートの位置が少し上になる為に治具を少し削ってシャーシと高さを揃えます。

部品を固定する為に0.7mmの真鍮線を治具に立てましてパーツを固定致します。
ピンが1本有るだけでずれ落ちたりしないですからこれは楽が出来ますね。

フレームを目玉クリップで治具に固定しまして位置を合わせます、今回はフレームを一杯前に出した時に三角の尖った部分がフレームの前から3.0mmになる様にしてあります。
治具が有ると楽ですね。

ハンダを流しますと三角形の板がフレームに一体化されます、何台作っても誤差が出難いですよ。

そして1.2mm幅の真鍮帯金を先ほどの三角形のパネルが付いていない部分にぐるっとハンダ付けをしましたら余分なハンダを削り落としましてフレームの片側が完成致します。
意外と良い感じに仕上りましたので他の4台分のフレームも三角形の板を取付けましたやはり治具が有ると楽ですね、指が熱い思いもしなくていいですし。

軽め穴の空いたT57タンクの物もこの通り形になりました。

時間はかかりますが他のフレームもこの通りです・・・
一瞬で出来た訳では無いですからね・・・時間はそれなりにかかりました。

次は今作ったフレームの曲げを行ないます。
断面をコ字型にしたので曲がらなくはなりましたがそれでも曲げてやらないとフレームは完成しませんので曲げてやります・・・微妙な曲げが見えますかね~?

Modelart111 1/43 Maserati A6GCS Pininfarina#2057フル開閉キット

2014-11-20 15:33:20 | 最近手に入れたキットのご紹介
Modelart111 1/43 Maserati A6GCS Pininfarina#2057と言えばまだ記憶に新しいキットかもしれませんね。
私の所にもいくつか入荷しましたが沢山のご予約を頂き結構高価なモデルにもかかわらず全てエンジン付きで全部完売してしまった伝説のキットと言うと大げさに思われるかもしれませんが実は余りにも沢山のご予約を頂いた為に自分用に残しておいたキットまで販売に回さざるをえなかったと言えばご理解頂けるかと思います。
例えばフェラーリならまだ再販したりより良いキットが出る可能性を否定しませんがこの車種に限って言えば再販もより良いキットも多分望めないのではないかと思います、その様な考えから注文が集中した可能性が有りますね。
すぐにModelartさんに追加注文をしたけどもう在庫無しという事でして仕方なくキャンセル待ちをお願いしておりましたが他のヨーロッパのお客様もキャンセルされなかった様で発送の連絡は有りませんでしたからもう新品の入手は難しいかもしれませんね。

そんな中5台の限定でフルディティールフル開閉のキットが入荷致しました。
お値段はこの円安も有ってかなり高価な物になりましたが全体でも5個しか作られなかったキットの4番目の物が1個だけ入荷しました。
このキットは注文時にどの様な状態で欲しいのかオーダーが出来た様です。
箱の写真をよく見て頂くとわかりますがドアやトランクは既にボディに取付けられてフィッティングされた物が標準の様ですね。
今回は塗装や磨き出しの事も有りますのでドアやトランクはボディに取付けられない状態をリクエストしておきました。

中身は一見通常版と同じ様に見えますが・・・

ボディは開口部は加工されています。
ただ最終的には微調整は製作者側がする様になっている様です。
ドアやトランクを抜いてしまいますと強度が落ちますから中にエアキャップを詰めてシャーシは既にビス止めをされているのが標準状態ですね。

トランク部分はこんな感じです・・・

ドアの部分もくり抜かれていまして開口部後側は段が付く様に真鍮のパネルが仕込まれています。

ドアヒンジも既にボディに付けられていますので完成までそう手間はかからないはずです。

シリアルも通常版のシリアルとは別な物が入れられています。

こちらがキモの真鍮製で叩いて1個ずつ作られている開口部のパネルですね。
メタル製ではないので厚みは最小限になるのが魅力です。
ただ気になるのは袋に(3)と有ります・・・ひょっとしたらパックミスでシリアル3番の部品を入れたのかもしれませんね~。

エンジンパーツは標準の物と同じ物が付属しています。
後はパイピングを施せば十分でしょう。

トランク内はこんな感じです・・・実車の画像が付いていますのでこれを参考に作り込み様になっています、これらのパーツも準備されています。


世界に5個しか存在しないモデルですので希少性はピカイチです、自分の為に購入しましたが興味ある方はご連絡ください。
・・・・でもとても高価ですよ(笑)