前回に続き今回も「鍋焼きうどん・二題」です。その1.味噌煮込み鍋焼きうどん、
その2は、イタリアン風鍋焼きうどんです。味噌煮込みを鍋焼きにするのは簡単
ですが、イタリアン風は「つゆ=出汁」を作るのに戸惑いました。ベースは水煮トマト
にして、味つけをブイヨンにするか醤油味にするか迷いました。結局は、創味つゆ
と和風だしの醤油味にしますが、違和感のないうどんつゆになりました。
あと、具材の選定はイタリアンだから・・と、野菜7種と魚介2種にしました。できあが
りを食べての感想は、出汁を醤油味にしたのは正解でした。具材の野菜7種は満足
でしたが、魚介の2種だけでは淋しい。もう2種くらいあった方が楽しいと思います。
あと加えるとしたらイカと貝柱が良い・・と思いました。
この「鍋焼きうどん」は、いつごろから食べていたんだろう…調べるとどうやら江戸の
終り頃、大阪市内の屋台で始まり、明治になってから東京に伝わった・・といいます。
今現在は、うどん屋トップメニューの「鍋焼きうどん」の始まりが、夜鳴きうどん屋の
メニューであった・・というのは意外でした。
鍋焼きうどんを、あともう二つ用意していて、その1は「すき焼き風鍋焼きうどん」、
その2は「ほうとうの鍋焼き」です。次回お送りします。
鍋焼きうどんのバリエーションを増やしたいと作ったのが、味噌仕立ての鍋焼きうどんです。
普通の味噌汁を作る要領で具材を煮た煮汁でうどんを煮ました。鶏肉や野菜から出ただしが
おいしい煮汁=うどんつゆになりました。具材を見栄えよくするため、大振りに切り分けました。
材 料 ・・2人分
冷凍うどん 2食 360g
鶏もも肉 1/2パック 80g
大根 6cm 60g ・・7~8ミリの筒切り
人参 5cm 40g ・・5~6ミリの筒切り
生椎茸 2こ 30g ・・軸をとる
玉ねぎ 1/4こ 80g ・・3~4センチ大に切る
油揚げ 1枚 28g ・・4枚の短冊切り
卵 2こ 100g
かまぼこ 4切れ 50g ・・1センチの斜め切り
青ネギ 4本 20g ・・5センチに切る
出汁 5カップ 900cc
出汁の材料
こんぶだしの素 1/3パック
鰹だしの素 1/6パック
合わせ味噌 大さじ 2 20g
水 2カップ 360cc
作り方
1.鍋に出汁の材料を入れて強火にかける。
2.煮立ったら、鶏もも肉・大根・人参・椎茸・油揚げ・玉ねぎを
加え、煮立ったら中火に落とし6~7分煮る。
3.人参が柔らかく煮えたら、具材を引き上げる。
4.出汁を鍋焼き用の小鍋に入れて、うどんを加えて煮る。
5.煮え立ったら中火にして引き上げた具材とかまぼこ・青ネギを
加え、中央に卵を割り入れて煮る。
・・煮込む前に味見して調え、フタをする・・
6.3~4分煮て卵の白身が煮えたら出来上がり。