男の料理指南

知人がくれたレシピを紹介します。
アレンジも含めた男の料理です。
じーじが娘と孫に残したいレシピ

菜めしいろいろ(よめ菜・大根葉・壬生菜など)

2008年05月15日 | ご飯類
今回レシピは、去り行く春をしのんで今ならまだ間に合う「よめ菜の菜めし」です。

菜めしと聞けば漱石の「坊ちゃん」のなかの生徒のせりふ「そりゃいなごぞな、もし」・・・にたいし坊ちゃんのせりふ「菜めしは田楽のときに・・・」を思い出します。
坊ちゃんの舞台松山・道後はわがふるさと山口・周南からは一衣帯水でして、幼少のころから「道後」は身近なところでした。

四国・伊予の「ぞなもし」が、山口・周防では「のんた」で同じ形で使われていました。「ぞなもし」は「・・ですぞ、なあもし」の短縮語、「のんた」は「・・・ですのーあんた」の短縮語でどちらも話し言葉の文末に使われる(文法的には)間投助詞なんだそです。

山口でも中心の山口在住の上品な女性は「ねえあなた」の短縮語の「ねーた」を使い、語尾が尻上がりのアクセントでゆったりと語られると、聞いていてまことに「雅」でした。

「ぞなもし」も「のんた」「ねーた」も今は使われない死語になっているのでしょう。
  
 菜めしに混ぜ込む「青菜」は、葉ものの野菜のほか山菜のなかにも「出合物」があります。 野菜なら大根の葉、山菜ならよめ菜がその双璧と思いますが、壬生菜、広島菜などの漬物もおいしいです。菜めしに合うのは豆腐の「田楽」と相場が決まってるようですが、とうふのおすまし」も乙な出合と思います。 

よめ菜の菜めし
材料
よめ菜 ひとつかみ
米 2合
塩 少々
作り方
よめ菜を水洗いして、塩を加えた熱湯で茹でる。
すぐに冷水で晒してざるに揚げて細かく切る。
水気を絞って、炊きたてのご飯に混ぜこむ。
塩を少し加え味を調えて器に盛る。

大根の葉の菜めし
新鮮な大根の葉が手に入ったら、よめ菜の菜めしと
同じ要領で菜めしを作ります。
大根の葉の菜めしは我が家でも孫たちの大好物、
ビタミンたっぷりのご飯は小さい子供には最適です。

壬生菜の菜めし
壬生菜は少し濃い目の塩茹でして菜めしにしますが、
塩漬けの壬生菜は細かく刻んで温かいご飯に混ぜるだけ。
壬生菜の独特の味と香りがなんとも言えません。

広島菜の菜めし
これも刻んで混ぜるだけ。
野沢菜もよろしいと思います。
菜めしと言うからには、やはり青い漬物を使いたいです。

変わったものでは蕗の葉の菜めし
蕗の葉の醤油漬けを漬け汁も少し加えてご飯に混ぜます。
蕗の香りと程ほどの苦味と漬け汁の味のハーモニーが
なんとも言えません。

そのほかにも
小松菜・春菊・大坂白菜・かぶなど、山菜ならよもぎなどのほかまだいろいろありそうです。

おつゆは「豆腐のすまし」に三つ葉
菜めしに添える吸い物は、豆腐のおすましなど頼りないくらいのものが適当と思います。吸い物の具材や味付けがしっかり目だと、菜めしの「香味」が負けてしまうと思うのですが。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« わらびのアク抜きと和え物 | トップ | あなごめし(焼き穴子の丼) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ご飯類」カテゴリの最新記事