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レシピは、小ざかな=雑魚をぶつ切りにして味噌汁にする単純な料理です。
わたしの生まれは瀬戸内の漁港に近いところで、雑魚とアサリ・かきなどの
貝類を主なタンパク源として育ちました。
雑魚といっても10cm以上の魚、そのすり身に味つけして油であげたのを、
瀬戸内では「てんぷら」といいます。頭と腸だけとったのを、骨ごとすり身に
して揚げるので、カルシウムたっぷりの優良食材です。
漁港の番屋を訪ねたTV番組で、大なべにとれたばかりの魚をぶつ切りに
して、だいこんなどと煮込んだ味噌汁を紹介していました。ひと口食べて、
「おいしい!」・・と旅案内人のタレントが叫びました。それを見て、無性に
小魚の味噌汁が食べたくなりました。
行きつけの魚屋さんで、これは!と思うカワハギやガシラがあっても1尾が
600円から800円とあって、そんな日はパス・・ここが辛抱のしどころです。
年金生活者ですから、欲しいとおもっても、そう無分別には買えません。
この日開店直後に行くと、カワハギが1尾300円とありすぐにゲットしました。
店員が「カワハギ・売り切れ!」と店長に告げていましたが、これが開店後
30分のこと・・お値打ちのものは足が速いので油断がなりません。小さな
メバルが1尾70円とあり、この日はカワハギとメバルの味噌汁にします。
生家では、さかなの味噌汁はなぜか白みそでした。そのせいで、レシピは
白みそ仕立てにしましたが、好みのみそ・・中みそから八丁みそまで、具材
のさかなと相談して、おいしい味噌汁をおためしください。
小さいころたべたもので、いま、おもいだしてもおいしいと思うものの一つが小ざかなの味噌汁です。
カワハギや、ガシラ、めばる、小鯛などをぶつ切りして、白味噌で煮込んだだけの、かざりっけのない
汁でしたがじつにおいしかった・・さかなのときは白みそで、レシピはそれをおもいだしてつくりました。
材 料
カワハギ 1尾 230g
めばる 2尾 140g
だいこん 3cm 50g
白ネギ 1本 100g
つけ出汁 3カップ 540cc
白味噌 大さじ 1 15g
中味噌 大さじ 1 15g
作り方 さかなの下こしらえ
カワハギの皮を剥きとって、えらとハラワタをとる。
・・キモがおいしいので、これをのこす・・
あと、尾びれ、背びれ、胸びれを切りとる。
めばるは、ウロコをていねいにこそげとって
腹をあけて、ハラワタとえらをとりのぞく。
あと、尾びれなどの処理は、カワハギとおなじ。
カワハギと、メバルを水洗いして、頭をおとす。
頭が大きいときは、二つか三つに切り分ける。
あと、身の部分はぶつ切りにする。
味噌汁をつくる
なべに、たっぷり(こんぶの)つけ出汁をいれ火にかける。
だいこんの刻んだのを加えて、ふっとうさせます。
ふっとうしたら、まずさかなの頭からなべにいれる。
切り身全部を、一度に入れると温度がさがり、できあがりが
おいしくなくなります。めんどうでも、一切れずつ加えながら
ふっとう状態にして、切り身全部をなべに入れます。
・・ここが大切なところ・・湯温が低いと台無しになります・・
全部入れて煮立ったら、火を落としてしばらく煮る。
4~5分して、白味噌と中味噌を溶いたのを加える。
味噌を入れたら、1~2分で火を止める。
大きな器・・どんぶりでよい・・たっぷりいれて熱々を食べます。
吸い口はふきの董にしましたが、好みのものをお使い下さい。
・・わたしが一番おいしいと思うのは、おこぜの味噌汁です・・
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