熊本熊的日常

日常生活についての雑記

時候の挨拶

2008年11月24日 | Weblog
今日、クリスマスカードの第1段、7通を発送した。そして第2弾の7通を書いた。今年は少し早めに書き始めている。文面はある程度共通なのだが、一枚一枚、万年筆で書いている。7通書くのにほぼ一時間を要する。

クリスマスカードが、そもそもどのようなものなのか知らない。年賀状は、年賀の挨拶回りの代用だったのだそうだ。だから、本来なら相手に直接、年始の挨拶の口上を述べるべきところを、手紙で失礼させていただくというものだ。ところが、一旦形式が定着すると、簡便な方向へと流れていく。挨拶の口上を述べるつもりで賀状を書いている人が、世の中にどれほどいるものなのだろうか? 形だけの、文字通りの虚礼なら、それは意味が無いのではないだろうか。

そう考えて、今年は時候の挨拶のカードを書く枚数を最小限にしようと思っている。先日、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツの売店で、4種類の図柄のカードが6枚ずつ収められているセットを購入した。この24枚を書いてみて、それで済むのかどうか考えてみること決めている。中身の無いことはもうやらない。

娘へのメール 先週のまとめ

2008年11月24日 | Weblog

元気ですか?
もうそろそろ期末試験ですね。しっかり勉強してください。

今年もカレンダーを作りました。1週間ほどで届くと思います。今年は原則として、その月に撮影した写真を選んであります。12月はまだですから、去年の12月に撮影した写真を使いました。今年は写真の説明を入れました。

この週末はロンドン市内に何カ所かある骨董品街のひとつ、マリルボーン・チャーチ・ストリートというところへ出かけてきました。ここは主に家具や照明器具、陶磁器などを扱っている店が多く集まっています。骨董品街と一口に言っても、場所によって扱う品物の品質には雲泥の差があります。所謂「お宝」系の商品を扱う地域もあれば、玉石混淆の地域もあります。このマリルボーンは、それほど敷居の高いところではないのですが、比較的状態の良い品物が多いように思います。

この後、セシル・コートという古本街へ行きました。古本街といえば、東京では神田神保町が有名ですが、セシル・コートのほうはそんな大規模なものではありません。ロンドンでは古本や骨董の店というのは家族経営のところが多く、店主が亡くなり、その子供たちが店を継がないと店も無くなるということが多いようです。さらにここ数年続いた土地の値上がりで税金の負担が重くなっていることもこうした店の経営を圧迫しているようです。セシル・コートには、かつて古本屋であった店が、経営者が交代して事業内容を転換してしまった店があったり、最近店主が亡くなって在庫整理を始めた店があったり、少し寂しい状況です。

セシル・コートからは歩いて大英博物館へ行きました。大きな博物館で、エジプトのミイラのコーナーがいつも人気を集めていますが、私が見るのは日本のコーナーとその下の階の特設会場です。日本のコーナーは全体の8割ほどは決まった展示物が並んでいますが、一番奥の部分が頻繁に展示替えが行われます。昨日は浮世絵の風景画が並んでいました。テーマは富士山です。富岳三十六景というシリーズものと、江戸の町から見える富士を描いたものが並んでいました。ポンドが暴落して、そのまま円に変えるのもおもしろくないので、少し面白そうなものがあれば買って帰国しようと思っています。大英博物館の書店を覗いてみたら、面白そうな本がたくさんあり、久しぶりに立ち読みで長い時間をつぶしてしまいました。

では、健康に気をつけて、毎日を過ごしてください。