「みなさん、さようなら(原題:Les Invasions Barbares)」のラストに近い場面で、亡くなった主人公が仕事場として使っていたアパートの部屋の書棚がアップになる。そこに並ぶ本の背表紙を一冊一冊映し出していく。書棚というのは、その持ち主の人となりの深いところを表現していると思う。ラストに書棚をもってくることで、作品自体が亡くなった主人公を偲んでいるかのようにも見える。
以前に書いたかもしれないが、私は本を買って読んだ後、たいがいのものはアマゾンのサイトを通じて売ってしまう。原則として定価の半額で売りに出すので、たいていすぐに売れてしまう。結果として、新品の本を半値で買って読んだのと同じことになる。ただ、手元に置いて何度でも読んでみたい本もたまにはある。そういう本だけが手元に残ることになる。残念ながら書棚がないので、手元の本はトランクルームに眠ることになる。いつか、自分の気に入った書棚を手に入れて、そこに気に入った本を、気に入ったように並べてみたいと思っている。そうしたら、自分の知らない自分が見えてくるかもしれない。
先日、無印から届いたメルマガ「無印良品の家 メールニュース Vol. 112」に必要最小限の物しか持たない一家が紹介されていた。私も、理想としてはこの一家のように物を持たない暮らしをしたいと考えている。現に、今の住処には余計なものは殆どない。ただ、書籍とDVDやCDだけは選び抜いたものだけを書棚に並べておきたい。書棚も含め、ひとつひとつの持ち物に徹底的にこだわってみたい。能の舞台のように、殆どまっさらだけれど、何かひとつ、ささやかに見えるものを置くだけで、そこにそれまでとは全く違った意味が付与されるような空間をつくってみたい。もちろん、その空間の意味は自分だけが理解できればよい。誰にでもわかるものなどというのは、たいがいろくなものではない。
以前に書いたかもしれないが、私は本を買って読んだ後、たいがいのものはアマゾンのサイトを通じて売ってしまう。原則として定価の半額で売りに出すので、たいていすぐに売れてしまう。結果として、新品の本を半値で買って読んだのと同じことになる。ただ、手元に置いて何度でも読んでみたい本もたまにはある。そういう本だけが手元に残ることになる。残念ながら書棚がないので、手元の本はトランクルームに眠ることになる。いつか、自分の気に入った書棚を手に入れて、そこに気に入った本を、気に入ったように並べてみたいと思っている。そうしたら、自分の知らない自分が見えてくるかもしれない。
先日、無印から届いたメルマガ「無印良品の家 メールニュース Vol. 112」に必要最小限の物しか持たない一家が紹介されていた。私も、理想としてはこの一家のように物を持たない暮らしをしたいと考えている。現に、今の住処には余計なものは殆どない。ただ、書籍とDVDやCDだけは選び抜いたものだけを書棚に並べておきたい。書棚も含め、ひとつひとつの持ち物に徹底的にこだわってみたい。能の舞台のように、殆どまっさらだけれど、何かひとつ、ささやかに見えるものを置くだけで、そこにそれまでとは全く違った意味が付与されるような空間をつくってみたい。もちろん、その空間の意味は自分だけが理解できればよい。誰にでもわかるものなどというのは、たいがいろくなものではない。