熊本熊的日常

日常生活についての雑記

捨てる神 拾う神

2008年12月03日 | Weblog
今日、職場近くで配布しているフリーペーパーCITY A.M.紙に全面を使った求人広告が掲載されていた。
“WE STILL OFFER BIG BONUSES:”
という大きな文字の下に小さな文字で
“Six weeks’ paid holiday, free healthcare, a competitive pension and subsidized rent are all part of the package you will receive as an Army Officer. Together with one of the best leadership training courses in the UK, at Sandhurst. But most of all, you’ll have the chance to make a positive impact on the lives of people all over the world. There can be few greater rewards than this.”
と続く。広告の主は英国陸軍である。

金融街で配布する金融関係の記事中心のメディアに軍隊の求人広告というのは興味深い。東京でも駅で自衛隊の隊員募集広告を目にするが、年齢制限がきつくて私などは例え応募したくても応募できない。今日手にした募集広告の面白いところは待遇面についての具体的な訴求をおこなっていることである。有給休暇、年金、家賃補助、などなど。これに比べると自衛隊の広告のほうがビジュアルには表現が豊かだが、入隊してどうなるのかという具体性に乏しいように思う。自衛隊の目下の課題のひとつは恒常的に定員割れとなっている状態をいかに解決するかということだそうだが、これから雇用悪化が深刻化する今こそ、問題解決の好機なのではないだろうか。隊員募集に真剣に取り組むことで、雇用対策にもなり、国防力向上にもなる。効果の定かでない補助金をばら撒くよりは、よほど国民生活の向上に寄与するのではなかろうか。