元気ですか。
もう11月も後半に入り、去年の今ごろは商店に並ぶ商品がクリスマスを意識したものに変わり始めていましたが、今年はまだのようです。不況で在庫の切り替えが遅くなっているのか、クリスマスに浮かれているお気楽な気分になれないのか、あるいは別の理由があるのか、よくわかりません。
私が普段利用しているスーパーは、先週、中間決算を発表していましたが、好決算だったようです。かなり早い段階から同業他社に先駆けて低価格帯の品揃えを充実させたのが功を奏したようです。利用者の立場からすれば、日頃利用している商店の経営が良いということは、そこに並ぶ商品の回転も順調ということなので、鮮度の高い商品を手にする確率が高くなるということでもあります。たいへん結構なことです。
先週も読了した本がありませんでした。映画も観ませんでしたが、You Tubeで「やっぱり猫が好き」を観ました。これは今から20年近く前にフジテレビが深夜枠で流していたシチュエーションコメディです。三谷幸喜とか木皿泉といった、今はベテランと呼ばれる脚本家たちが駆け出しの頃の作品です。やはり売れるようになる脚本家というのは、どのような作品でも才気というものが溢れているように思います。
この週末は、土曜日にヴィクトリア・アンド・アルバート博物館へでかけてきました。ここは美術工芸品の博物館です。企画展は人気がありますが、常設展のほうはそれほど人気がありません。しかし、私にとっては、その人気のない常設展示に興味深いものが多いので、まるで自分だけの美術館のように楽しむことができて大好きな場所です。ここも規模の大きな美術館ですので、ひとつひとつの展示を見学すると1日がかかりになりますから、毎回、自分でテーマを決めて観に行くようにしています。既に何回も足を運んでいる美術館ですので、今回は単純にこれまでに訪れていない部屋を観てきました。主に英国の工芸品のコーナーとナポレオン時代のコーナーです。英国工芸品のほうは、展示物のいくつかが、よりによって日本へ貸し出されており、来年夏頃まで戻ってきません。日本でどのような企画に使われるのか知りませんが、東京では東京都美術館で展示されるようです。東京の他、名古屋や京都の美術館を巡回するのだそうです。まだ、日本での展示は始まっていないようなので、機会があれば訪れてみたいと思います。今日も3時間ほどかけて観て回ったのですが、まだ、観ていない部屋があるので、帰国までにあと何回か来るつもりです。
学校生活のほうは楽しく過ごすことができていますか? 何かやりたいことがあって、必要なことがあれば遠慮せずに言ってきてください。できる限りのことはします。また、帰国してから君と話す機会はいくらでもあると思いますが、今敢えて言いたいことは、自分の好きなことというのがあるというのは、やはり幸せなことだということです。たくさん人と話をしたり、本を読んだり、映画を観たりして、とにかくいろいろな人やものに触れるのが、人には必要なことだと思います。
あと2ヶ月ほどで帰国しますが、何か土産で欲しいものはありますか? 自分で持ち帰ることのできる荷物は30キロまでなので、重いものや嵩張るものは要望に応えることができないかもしれませんが、努力はします。また、急ぎでなければ引っ越し荷物のほうに含めて送ることもできますが、こちらはそろそろ量を確定しなければなりません。そのような状況ですので、なにかあれば、そろそろ考えておいてください。
では、風邪などひかぬよう健康に気をつけてください。