追分の森で見た秋の田園風景

追分市民の森に行きました。
ほとんどの田んぼは稲刈りが終わってはざかけが
されていました。（はざかけは天日干しのこと。）
スズメに食べられないようにネットが張られていました。





稲刈りの済んでいない稲田にスズメが群れをなして
集まってきました。
その数は約１００羽の大集団でした。
スズメに近寄ったら枯れ葉が風で飛ぶように立ち去りました。
稲田でこういうことを繰り返しているのでしょう。
昔ながらの田園風景が見られてここに来た甲斐がありました。



イヌタデの赤く染まったのを探しました。
夏に下草が刈られていないとイヌタデは雑草の中に
隠れてしまいます。
水路沿いはイヌタデが群生していました。
秋が深まれば花穂がもっと赤く色づくでしょう。



針葉樹の森の中は２４号台風による倒木がところどころに
ありました。
機械で小枝を粉々にして遊歩道に撒かれていました。
マルバフジバカマが白い花を咲かせていました。
この外来種が森の中を席捲するのを心配しましたが、
繁殖が収まってほっとしました。

庭に咲いたシロバナホトトギス

庭に園芸品種のシロバナホトトギスが咲きました。
例年庭にホトトギスは４，５種類咲きますが、今年は
真夏の異常気象のせいかホトトギスの茎がダメージを
受けてまだ花が咲きません。



ホトトギスといえば、野鳥のホトトギスがいます。
和名は杜鵑で花のホトトギスの和名は野鳥からきて
杜鵑草です。
ホトトギスは鳥のホトトギスの胸の斑点に見立てて
この名がつきました。
シロバナホトトギスには斑点はありません。



一昨年、箱根の売店で買ったタイワンホトトギスが
キャラボクの下で６，７株つぼみをもっています。
植えた場所から２ｍ離れたところにタネが飛んで
生えています。
花の管理人は花が好きなところを見つけたのだからと
移植を嫌っています。

シモバシラという花の不思議

庭にシモバシラというシソ科の白い花が咲きました。
葉が夏の暑さにやられて可哀そうなくらい傷んでいます。
それでも例年総状花序に唇形花をたくさんつけます。



２４号台風が通り過ぎたら、白い花がほとんど全部落ちて
暴風のすさまじさを実感しました。



庭の花は咲き終わると花茎を刈り込みますが、シモバシラ
だけは咲き終わっても茎を残しておきます。
実際は茎は完全に枯れないで、冬になり氷点下の寒さが
くると地下の水分を吸い上げて氷結します。
これを「氷の花」といいます。

シモバシラは２回花を咲かせる不思議な植物です。
高尾山の山頂付近はシモバシラの氷結ができることで
知られています。

箱根湖尻の林の中を歩いて

先週箱根仙石原の湿性花園に立ち寄りました。
たくさんの花を見ましたが何か物足りませんでした。
自然界に生えた野草を探したくなりました。

思いついたのは、湖尻の箱根ビジターセンター付近の林でした。
短い時間ですが、付近の林でテンニンソウ、ホトトギス、
シロヨメナ、タイアザミ、ツリフネソウとガマズミの
赤い実を見つけました。











テンニンソウ（天人草）は丹沢でよく見かける野草です。
田中澄江の「花の百名山」で大室山のテンニンソウが取り
上げられました。
ホトトギスは１０数株、花茎が横に傾いて咲いていました。
シロヨメナとノコンギクの違いはよくわかりませんが、
白い野菊はシロヨメナでしょう。

タイアザミはこの秋はじめて見かけた大形のアザミです。
林の中で３人の植物観察グループに出会いましたが、
シロヨメナのことを確認するのをためらいました。

台風一過、キンモクセイ無残なり

夜中に大型の２４号台風が通過しました。
朝起きたら山のコナラなどの落葉広葉樹の小枝や葉が我が家の
門扉付近と道路にたくさん落ちていました。





その中にキンモクセイの小さな花が混じっていました。
近所のＴさん宅のキンモクセイの花が落ちたに違いありません。
清掃したら４５Ｌ入りのゴミ袋がいっぱいになりました。

キンモクセイの香りを求めて近くの市立公園に行きました。
公園には約２０本のキンモクセイがあります。
風の通り道でない広場に１本だけ無傷で黄色い花をつけて
いました。

公園の通路に小枝や葉がたくさん落ちていて、昨夜の台風の
すさまじさを実感しました。



ブランコの下の砂場にハナミズキの赤い実がたくさん
落ちていました。
叩きつけられるように暴風を受けて実が落ちたのでしょう。
色付き始めた葉を入れて赤い実を撮りました。