風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「くせはあるけど、可愛いモジズリソウ。今年も振り回されています」

2019-06-26 06:17:07 | 日記・エッセイ・コラム

 

 我が家の庭のモジズリソウ(別名にネジバナなど)が26日朝も、まだ咲いていません。日当たりが良くないので他の所より遅れがちですが、今年は花茎の生育状態も変なのです。

庭で存在を確認している株は、例年より少なめの5株。多年草で種子でも増えるはずなのに一向に増えません。

5株のうち、1株に20~30㌢の花茎が3本伸びているものの、蕾の列に白やピンクが少し見えるだけ。茎全体が開花するには日にちがかかりそうです
あとの4株にも花茎がありますが、蕾の列が濃緑のままだったり、3本出た花茎が5~8㌢ほどしかないのや虫に食われたのか花茎が途中で折れているのもあります。

モジズリソウは、我が家の庭のように手入れをしていない雑草地を好むようです。花茎が伸びる時期でなければ、少しぐらい踏んづけても大丈夫。そこに仲間であるラン科の根につく菌があれば、発芽を助けてくれる好適地だそうです。

しかし、一方で周りの草取りなどをすると姿を消してしまいます。庭では数は増えないものの株の数や位置が変わり、草丈の長さや開花時期もまちまち。移植しても根付きませんでした。かなり神経質な植物のようです。

「あそこのモジズリソウはどうだろう」。散歩の足を延ばして名古屋市農業センターに立ち寄りました。
ここにはオオバコやクローバー、その他もろもろの草が入り混じる雑草広場がいくつかあり、家族連れらがシートを敷いての昼食や子どもたちが追っかけっこを楽しんでいます。

ところが、ここでも「異変」が起きていました。例年たくさんのモジズリソウを見てきた広場で見つけたのはたったの2本。
あきらめて別の雑草広場を歩いていると、モジズリソウが点々と咲く光景に出くわしたのです。

昨年まで咲いていた雑草広場に見た目の変化はないもののモジズリソウが育たない環境の変化があったのか、新たに見つけた場所はこれまでも咲いていたのに僕が気づかなかったのか、あるいはタネが蒔かれたのか、はっきりしません。

はっきりしているのは、僕にとってモジズリソウは気ままで、くせがあり、やきもきさせてくれる花だということです。
花言葉を見ると「旅立ち」「思慕」などとともに「少しだけへそ曲がり」といった言葉がありました。でも、やはり可愛い花です。

※写真の㊤の2枚は庭のモジズリソウ、㊦の3枚は名古屋市農業センターで新しく見つけたモジズリソウ。