リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

誰もがすなるグチと言うものを

2015年04月19日 | 日々の風の吹くまま
ほんとに初夏みたいな陽気なんだけど、今日はなぜか仕事モード。臨時休業を知らせてい
なかったところからで、特急レート。英日翻訳だけど、いつものようにこの英語っちゅうのが
またすごい。著者の名前を見れば英語ネイティブじゃないと見当が付くけど、参考資料とし
て読もうとした人が「わっかんねぇ」と匙を投げて、特急で日本語訳を頼んで来たらしい。た
まにワタシのところに回ってくる英日の仕事はそんなのばっかり。たしかにしっかり「英文法」
を極めた日本人が読もうとしたら、「何これ英語」にしか見えないかもしれないな。

まずもって文法が怪しい。単語の選択も微妙にヘン。おまけにコンマがあるべきところにな
かったり、よけいなところにあったりするから、文章の意味がめちゃくちゃにかく乱される。
(英語のコンマの役割はけっこう重要で、ヘンなところに入れると意味が変わることがある
からやっかい。まあ、英語人でも使い間違いはよくあること・・・。)ヨーロッパ発のレポートや
論文には「迷えるコンマ」がけっこう多い。EUの公式文書は教科書英語の達人の日本人が
目を白黒させるような「ヘンな英語」がである確率がかなり高い。英語で刊行するのはいい
けど、どうして英語人に校閲させないのかといつも思う。EUには英語の総本家の総家元の
イギリスがあるのに、大陸系EU人のプライドが邪魔するのかな。

おかげで逆立ちしないと読み解けないような何ちゃら英語の原稿がワタシのところに回って
来る。そう簡単に「あの人なら読めるだろう」と思って欲しくないんだけど、ワタシとしては文
法を意識せずに目で単語をつないで読んでいると言わんとすることがわかるから、それを
日本語で書き出すという構図になる。(大学で高度な勉強してないし・・・。)そのあたりをお
客に重宝してもらっているのは幸いと言えるかも。でも、ヨーロッパ系のヘンな英語の方が
アジア系のヘンな英語よりずっとわかりやすい感じがするのは、同じ語族に属する言語だ
からかな。

中国人が書いた英語文はわかり難さを通り過ぎていたりするし、日本人が書いたものは見
たところ品行方正そうなのに今ひとつピンと来なくてもどかしかったりする。でも、「たかが言
葉、されど言葉」。人類のコミュニケーションの手段であれば、言霊に祟られないように、
努々疎かにすべからず。ま、誰もがすなるグチというものを我もしてみんと、グダグダ言い
ながら、仕事は無事に完了・・・。