リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

売りに出した我が家を見る気持

2015年04月07日 | 日々の風の吹くまま
今日もいい天気。東京では雪が降ったんだって。4月でしょ?お花見したんでしょ?ま、花
見が終わってからだったから良かったね。だって、桜の花びらと共に新雪がひとひら盃には
らり・・・なんて今どきの人には風流すぎるんじゃないかと思うけどね。もっとも、日本の人っ
てかなり寒がりみたいだから、雪が降っていたら花見なんてやってないだろうけど。ワタシ
の記憶では春の雪はべた雪。生まれ故郷ではよくメーデーに降ったなあ。「桜待ち 積もる
べた雪 傘の上」・・・と駄作一句。

我が家は今日から「売家」。ケロウナで復活祭の休みを過ごしているポールから、「いよいよ
だよ。家の周りは車の行き来が増えるよ」とメール。(隣のパットが3度も「不審な車」のこと
で電話してきたのは、もしかしたら・・・?)不動産エージェントのサイトがたくさんあるけど、
もうピックアップしたところがあってびっくり。何枚もある写真は家の周りだけで、生垣の背が
高いから家はあまり見えないけど、まあ、ポールが考えた宣伝文句からは「新築用地」であ
ることが明確だから、家は見えなくてもいい。土曜日には予約制で塀と生垣の中を見たい
人たち(たぶん業者か代理のエージェント)だけを入れる予定。

それにしても、解体することを前提として売りに出した我が家を見ているとやっぱり何となく
ヘンな気持になる。自分で設計して建てて27年暮らしたんだもの。多忙になりすぎて十分
に手入れをしてやれなかったのは心残りだけど、愛着があるだろうと言われてもなぜかそん
な感傷は沸いて来ない。何となく育て間違って手に負えなくなった子を見ているようでもある。
子供の頃からの夢を叶えた家のはずなんだけど、この世から跡形もなく消し去ってしまいた
い気持の方が強いのは、その夢の家を「悪夢の家」に変えるようなことがあって、蘇って欲
しくない記憶があちこちにこびり付いた家になってしまったからだろうと思う。

はて、何日くらいで買い手が現れるかな。8だらけの希望価格でさくっと売れるのか、それと
も引く手数多でオファーの額が競り上げされて棚ぼた価格が付くのか、ま、売値が高けれ
ば高いほどエージェント手数料も大きくなるわけで、ここから先はポールの腕の見せどころ。
中国から買い注文を飛ばして来るようなところがあったら、ぼったくってやっていいからね。
とにかく、想定通りに進展してくれることを祈るだけ・・・。