リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

嫁入り道具を選ぶ花嫁の気分

2015年04月30日 | 日々の風の吹くまま
4月も今日でおしまいで、もう明日から5月。ほんっとに早い。カレシを英語教室に送り出し
て、今日は新居の家具のリサーチ。この40年まともな家具を持ったことがなかった私たち。
新婚の頃は貧乏でまともな家具が買えなかったし、新築したときはソファ代わりにお揃いの
リクライナーを買っただけで、インテリアを設える機会がないまま27年・・・。

今2人がキッチンで座っている椅子は、新婚当時に仕上げをせずに売っている安いのを自
分でニスを塗ったもの。タウンハウスに引っ越したときは、必要になった家具を全部自分で
手作りした。DIYの本を参考に、タイルを嵌め込んだコーヒーテーブルや小さな食器戸棚も
作ったし、自分用のライティングデスクまで作ったっけ。コーヒーテーブルはつい数年前まで
二階で鉢物を置く台になっていた。まあ、小さい頃から手先が器用だったようで、みかん箱
を壊して人形のベッドを作ったりしては母に「器用貧乏」と言われたもんだけど、裁縫だけは
からっきしダメだったのはどうしてかなあ・・・。

コクィットラムに自社製の家具の寸法や仕上げをカスタマイズしてくれる地場会社があって、
シンプルなデザインがいいから、新調する家具は全部ここで揃えてしまおうか。それにして
も、ずいぶんいろいろと要るもんだなあ。寝室はベッドやナイトスタンド、ドレッサー、リビング
はソファや椅子、コーヒーテーブル、エンドテーブル。ダイニングは椅子(6脚)、食器戸棚、
ホームバー(カレシの「譲れない」要望)。電気スタンドやフロアランプも要る。どれもこれも
今まで作り付けで間に合って来たから、こんなにたくさん新調するとなると、何か結婚式を
控えた花嫁のような気分になって来る。そうか、40年前に身ひとつで海を渡ってきたワタシ
にはそんな喜びを味わう機会もなかったんだなあ・・・。

スペアの寝室だけはワタシが独身時代に使っていて、日本から持って来た嫁入り道具の組
み立て式本棚と今あるソファベッドとナイトスタンドを置くことにしたけど、これはカレシのた
めに「今まで通り」の部屋を演出するため。取りやめた屋根の葺き替えの予算を新居のマイ
ナーな改装や家具に充てていいことになったので、40年目の正直で今度こそはまともな家
具を揃えて、インテリアをきちんと整えて、すてきな「おうち」にしたいな。果てしなく中途半端
な「仮の庵」はもうたくさん。「終の棲家」に落ち着きたいの・・・。