リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

老後資金が足りないと急に言われても

2019年06月14日 | 日々の風の吹くまま
6月13日(木曜日)。☀☀。少し雲があるけどまだ暑い。きのうは6月12日の最高気温としてすごい数の新記録ができて。ニューウェストでも30度。そこで今日はもうストレートに真夏用のサンドレス。だって北国生まれのホッキョクグマのワタシには暑過ぎなんだもん。

日本の金融庁が「老後資金は2000万円必要」みたいな報告書を出して国を挙げてひと騒動になっているらしい。試算によると65歳以上と60歳以上のリタイアした夫婦の世帯では家計が月々平均約5万円の赤字になって、その先2、30年生きるとすればざっと2000万円近く不足するという話。高齢化と少子化で財政が苦しくなる一方の日本政府としては、年金を頼りにしていたら余生を全うするのにそれだけ不足する(ので自力で貯めておかないとやばい)よと警鐘を鳴らしたかったのかもしれないけど、老後は自分で何とかしろと言われたように受け取った人が多かったようで、大炎上してしまいには報告書が撤回に追い込まれたとか。不足額2000万円という数字は過去データらしいけど、日々節約に努めているところへお役所からいきなりそんなことを言われたら、誰だって怒っちゃうよねえ。

公的年金の資金が将来不足するのを心配しているのはカナダでも同じことで、支給額は定期的に物価指数に連動して増額しても減額はないと公言して来ているので、何とかして基金を増やさないといずれは足りないということになりかねない。だから、非拠出制の老齢年金(OAS、居住年数基準)の支給開始を遅らせたり、高所得者からはなし崩しに回収したりしているし、拠出制の国民年金(CPP、勤労所得・拠出年数基準)も今は退職しなくても支給するようになったし、受給しながら働き続ける場合は任意で掛け金を払うと付加給付がもらえる制度ができたし、いずれは支給開始年齢を引き上げるつもりらしいし、公的年金は受給開始を遅らせればそれだけ受取り額が増えるとアピールするのに必死だし、最近は掛け金が所得控除になる個人年金制度(RRSP)や利子が非課税の貯蓄制度(TFSA)の利用(すなわち自助のススメ)を推しまくっているし・・・。

我が家の公的年金は2人ともOASが上限の額で、長年共働きだったのでCPPも平均以上だけど、それだけではぎりぎり暮らせる額。幸いその上に公務員だったカレシの組合年金があるおかげで毎月黒字になっていて、カレシとワタシそれぞれの個人年金基金と銀行預金を合わせると銀行がすり寄って来る額になるし、マンションもそれに匹敵する評価額なので、そろって100歳まで悠々自適でも不足する心配はないと思う。まあ、棚ぼたの遺産以外は2人で働いて築いた老後資金なんだから、「自助の功」と言ってもいいんじゃないかと思うけど。