リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

とかいなかの父の日の風景

2019年06月17日 | 日々の風の吹くまま
6月16日(日曜日)。☀☀☀。起床8時半。けっこうよく眠っているようで、起きたときの気分は爽快。今日は同じフロアの対角の部屋のエリザベスと一緒に朝ご飯を食べることになっていて、9時半ごろにでかけようという約束。彼女はごくごく初期の認知症で忘れっぽいので、約束通りに9時過ぎに電話したら、「今ドクターのところ。もうすぐ診てもらえるから10分くらいで帰れるので、帰ったら電話するからロビーで落ち合いましょ」。指の怪我がなかなか良くならないので念のために診てもらうことにしたそうだけど、日曜日の朝にオフィスを開けているドクターもいるのにびっくり。

10分ほどで「10分後にロビーで」という電話があって、ちゃかちゃかとしたくをしてロビーへ。日曜の朝にしては人の動きが多いなあと思っていて、はたと思い当たったのが「父の日」。そっか、今日は父の日なんだ。北米では母の日と同様に家族そろってブランチに行く風習があるので、こりゃどこも混んでいそうだなあ。まあ、どこもいっぱいだったら6番ストリートはファストフード店が軒を並べているので食いっぱぐれにはならないと高をくくって、駐車場からロビーに上がって来たエリザベスと3人連れ立って6番ストリートを2丁ほど先のWaffle Houseへのんびりそぞろ歩き。案の定テーブルが開くのを待っているグループがいたけど、ブランチには少し早めだったので5分も待たずに着席。1954年開業という、まさに田舎町のローカル色豊かな「ファミリー食堂」という感じで、メニューも今流行のアボカドトーストなんか「知らんがな」。目玉は焼きたてのワッフルで、直径が30センチくらいあってしかもすごい分厚さ。

私たちはオムレツ、エリザベスは目玉焼きとソーセージのクラシックな食堂の朝ご飯は意外とおいしかったし、長年勤めていそうなおばちゃんウェイトレスたちがせっせとコーヒーを注ぎ足してくれるし、いつも愉快なエリザベスと四方山話に大輪の花が咲いて、楽しかったぁ。食べている間に家族連れがどんどん入って来て、私たちが食べ終わって出る頃には入口付近は順番待ちでぎっしり。長年日曜日の朝ご飯はここで食べるのが習慣になっているという常連客も多いようで、特に父の日の今日は息子、娘、孫も一緒で、待っている間に家族を紹介し合ったりして和気藹々。こんなところが田舎暮らしの心地よさと言えるかな。

ニューウェストミンスター市は人口250万人のメトロバンクーバーのど真ん中にポチッとあって、気づかずに車で走り抜けてしまうような面積15平方キロ、人口7万人の「とかいなか」。最近は急激に人が増えているそうだけど、この何とも田舎っぽいおっとりした雰囲気がなくなってしまわないことを祈るばかり。