「金の成る木」
久し振りの快晴、冬日和となりました。
そのせいか、朝の冷えた事!
でもその分、空気は美しく、ピリッとした冷気は、
たちまち寝惚けて? 弛緩した脳を覚醒させます。
そして、いつも真っ先に眺める東の空。
こんな時、アンではありませんが、
「窓が東に向いてくれてとても良かったわ」 ~となるのです。
その上、振り返った視線の先には、
ゆっくりゆっくり・・開花している 「金の成る木」。
丹念に、丁寧に、慌てず騒がず・・
この小さな花は、こんな事を私に教えてくれているような・・。
さて、こちらのカフェも久し振りですね。
冬の陽が、ぼんやりと優しく・・すぐそこまで入って来ています。
その日溜りの中、『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』 の開店と致しましょう。
もう定番になってしまいましたが、今日も蝋燭とランプを・・。
今では、お茶の時の大切な小道具の一つとなっています。
カップを揃えるのと同じように、
今日のランプは? 蝋燭は・・? と心躍ります。
それに蝋燭の焔は、癒やしという
不思議な力を持っています。
おまけに人々の心をも
寄り添わせる作用も・・。
それは仏教、キリスト教に限らず、
宗教上でも大切な要素になって
いますものね。
又、オレンジという色も・・。
温かさ・・という点ではピカイチでしょう。
カップは今日も土物で。
信楽焼だと思うのですが、定かではありません。
焔色に染まった中で頂く珈琲の味は、格別です。
パチパチと音を立てて燃える暖炉があるともっと良いのですが・・。
“・・・ストーブの前に座り、
林檎やキャンディーをほおばりながら、
ちらちら天井に映る炉の火を見守っているのは
良い気持ちだった。
咽ぶような風の音を外に聞きながら取る夕食の
何と陽気なことか!” 【「アンの幸福」 第2年目6.】