

起き抜けの居間の気温は10度。
昨日と比べれば、
たった0.5度の違いですのに、
何と暖かく感じるのでしょう。
それは朝からふんだんに
日光を出してくれている
太陽のお陰ですね。
さて、リビングに置いていた
ソファベッドを友人に譲ったのはつい先日。
断舎離を即実行という訳ではないのですが、
粗大ごみに・・と思っていましたら、「欲しい!」 との事でしたので。
大きなソファがなくなりましたので、当座は広く感じたものですが、
ほどなく二人掛けの小さなソファを入れましたから、それほどでも。
ただ、目線は低くなり、解放感を感じるようになりました。おまけに明るさも。


再度、読み始めたのは、
つい昨日の事。
昨日も申しましたが、
何十年振りに取り出したそれは、
初めても同然。
それなのに昨夜、
一気に読んでしまった私。
昨日も記しましたが、
冒頭部分の描写とタイトルから
あらすじなんて、およそ覚えて
いない私は “嫁と姑の争い?”
それとも “家庭内暴力?”
~なんて。
それこそ想像を巡らせたものです。
しかしながら久し振りに触れた
三浦綾子の文体。
1本、ビシッと通った精神性と言いますか・・魂に触れた気がして。
それは、ともすれば最近忘れていた感性。思わず背筋を伸ばしている私がいました。
同時にセピア色に変色したページからは当時の思い出も・・。
あらすじは忘れていますのに面白いですね。
そうそう、タイトルからも想像される事件。
最後の最後に、それもどんでん返しの形で起きるのですが・・。
清彦の若い苦悩が痛々しいです。

・・・ (略) ・・・ 右手に見える小高い丘から 薄い白布をのべたように、雪が吹いて来る。 と、その白布は一瞬にして乱れ、 四方八方に吹き散るように消えて行った。 罪、汚れ、罰、泥沼、濁流、次々と あぶくのように胸の中に言葉が浮かぶ。(中略) 吹雪など、いかに荒れ狂っても、 大したものではないと清彦は思った。 いかに荒れ狂っていても、 この辺りでは、3日と荒れ狂うことはない。 それに比べると、家の中を吹き荒ぶ風は、 人の心を枯らして行く。 そしてそれは、いつ果てるともなく 続くように思われた。・・・ (略) ・・・ |
