今朝は、くっきりはっきりした
冬の空ではなく、ちょっと
ぼんやりした薄紫色の空。
今朝も暖かい!
~なんて思ったものですが、
如露の水はやはり凍っています。
ただ一時のような大気の
冷たさはありません。
そうそう、ミモザの樹。
3、4日前に地植えをしたのですが、
心なしか背丈が伸びたように感じます。
いくら何でもそんな事はないと思うのですが、3年もすればかなりの大木になるとか。
勿論、ちゃんと生育すれば・・の話ですが・・。
さて、冒頭の写真。
昨日、本箱の片隅から見つけ出した本です。
去年の夏、主人の実家の本棚から見つけて驚喜して持ち帰ったものです。
しかしながら、いつの間にか見当たらなくなってしまい、
もう失ってしまったとばかり思い、半分諦めていた古い、古い本。
その本の名前は、『わが愛を星に祈りて』。
題名からしてロマンティックだとお思いになりませんか・・?
佐伯浩子(仮名)という北海道に住む、ある女高生の日記です。
同級生との淡い初恋を描いたもの。
昨日も触れましたが、この本は当時相当話題になったようですね。
レコードも出され、映画化もされたとか。(いずれも高田美和)
「愛を愛とも知らないで・・」
「雪割り草の花びらに願いをかけた日もあったのに・・」 ~♪
清純で胸キュンの歌詞が踊ります。
この本の後書きにも書かれていますが、その少し前には、
全国的に話題をさらった 『愛と死をみつめて』 が出版されています。
そんなこんなで・・昨夜は一気に読み上げてしまいました。
やはりと言いますか・・彼女もカリエスでお亡くなりになるのですね。
あろうことか、20歳の若さで。
この病気は奇しくも三浦綾子と一緒。
そして、この物語の舞台も・・またしても北海道です。
それにしても高校生らしからぬ、しっかりした文章。
悲しいけれど、ある種の清々しさを感じたものです。
真っ直ぐ前を見つめ、自分を律し、日々勉学にいそしむ・・。
高校生ですから当たり前の事なのに、どうしてこんなに感動するのでしょう。
同時に誇り高き生き方にも。華奢で理知的な容姿が想像されます。
ところで今度は、三浦綾子作 『塩狩峠』 が出て来ました。
同時に渡辺純一の 『氷紋』 も。『塩狩峠』 は、早速読み始めています。
そう言えば三浦綾子と同様に渡辺純一の本も一時、貪(むさぼ)るように読みましたっけ。
と言っても初期の作品、医学物に限りますが・・。
最近の作品は、傾向が変わったようで? 少々、食傷気味なのです。
コバルト色の空のむこうに 何があるのでしょう 白く雪残る尾根のむこうに 何があるのでしょう みどり茂る森のむこうに 何があるのでしょう いいえ そこに何があろうと 知らなくてよいのです 今の私が知りたいのは 貴方の心なのです 佐伯浩子 高校2年の8月29日 |