【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

セピア色の記憶

2013-12-10 19:06:26 | リラのお気楽ユメ日記











私は自分の絵を何枚か
ピンで留めて救いとしている ――
テディが描いてくれたニュー・ムーンと
古い果樹園のスケッチ数枚と、
ディーンから貰った 版画 である。
(中略)
この絵は魅惑と神秘に満ちていて、
これを眺めていると
(中略)
私の心はここから抜け出し ――
小門を通り抜けて ―― 大きな
広い自由と夢の世界へと行ってしまう。
              【「エミリーはのぼる」 第7章】






   天気予報通り、昨夜未明に降り出した雨。
  季節外れの雷鳴も轟(とどろ)いていましたっけ。

   その雨も朝には上がっていました。
  雨の後は・・。お決まりの落葉の乱舞です。

   ただ今日は、このままスッキリ・・という訳ではありません。
  太陽はおずおずと、なぜか控え目。
  遠慮する必要など全くありませんのに。

   おまけにいつものパターンとは逆で、
  朝が一番暖かく、時間の経過と共に寒くなり・・。。
  今はやみましたが、一時は珍しく風も吹いていました。











   さて、今日の写真。
  少々、季節外れですが、
  お母さんと女の子と犬。
  

   この思わず
  微笑んでしまうような・・
  ほのぼのした絵は、
  2、3日前の新聞の広告蘭に、
  載っていたものです。

   絵は日本画家の
  小倉遊亀(おぐらゆき)作。
  (1895-2000)
  題名は 「径(こみち)」。

   確か、リトグラフで、
  40万円の値段が付いていたと思います。(制作年は昭和41年)

   今日の 『アンの世界』 もそうですが、
  (気に入った)絵は、とりわけ心を豊かにしてくれますものね。
  そして何より 「想像の余地」 もたっぷり。

   そうそう、それより何より。
  女の子のお母さんが持っている籠(かご)に注目。

   “アレッ!? 見覚えが・・”
  そう、私がいつもレース糸を入れて持ち運んでいる籠と同じ物。

   それにしてもこの籠、随分昔の物だったのですね。
  そう言えば、時代を象徴するような女の子のおかっぱ頭も。
  古いアルバムで見た、セピア色の記憶と重なります。

   実はこれ、実家にあった物ですが、折り畳めるようになっています。
  そのせいもあって、初めはレースの扇子(せんす)かと思ったりもして。

   そんなこんなで。女の子のお母さんと同様に、
  先日来からの秋色収穫物? を入れてパチリ。
  絵画や写真の中で同じ持ち物と邂逅する喜びって、特別ですね。