



ポプラを渡る夕風が悲しげな気味の悪い 古代の呪文のような音を立てていた ―― 昔の想い出の切れ切れの夢を思わせた。 二人の前にはほっそりした姿の良い ポプラの若木がとうもろこし色と エメラルド色と薄れ行く薔薇色を溶かした 西の空を背にして立ち、 黒ずみ震えを帯びた妖精のような美しさで 葉も小枝も全てくっきり浮かび上がっていた。 【「アンの夢の家」 第26章】 |


今日は朝から晴れ渡りました。
冬日和。
頬に当たる風は冷たいけれど
澄んだ空気が心地良いです。
それでも、ほんのひと時、
パラッと来ましたが。
今日は冬至ですね。
一年で一番短い日。
そして北海道の歌登では、
-20度になったとか。
今日は、各地で最低気温を
更新する寒い冬至だそうですが、
我家はそうではありません。
と言いますのも・・。
実は昨日、リビングと寝室に
今流行の内窓を取り付けました。
一窓一時間という事でしたが、
終了時間を大幅に短縮してその工事は終わりました。
こんなに簡単に出来るのでしたら、
もう少し早く取り付ければ良かったと後悔したものです。
とは言え、窓を取り付けるに当たって、
改めて部屋を見回すと、余りにもの生活雑貨の多さに愕然。
その片付けのために思わぬ時間を取られ、
ブログ更新も、ままならない有様。
丁度、大掃除の季節ですし、これ幸いの気持ちも。
二重窓の効果はピアノ室で実感済みですが、
結露もほとんど付きませんし、冷暖房効果は抜群。
灯油も高値安定ですし、光熱費の節約に貢献してくれるでしょう。

【冬色セージの葉】

【銀細工のような 「藜(あかざ)」】

長くなりました。
「花支度」 と題しましたが、
今、まさに開かんと
している庭の花々。
「紅薔薇」 と 「白薔薇」、
「インウォールクラータ」
に 「水仙」。
尤も冬という季節のせいで
水仙を除けば、その歩みは
遅々たるものですが・・。
同時に冬色に変わった
木々も既に春の支度を
していますものね。
ところで、紅葉(もみじ)
の高さまで伸びた藜を
やっと今日、切りました。
杖にもなるという丈夫な
幹は、細くて白くて繊細。
見た目とはかなり違います。
そうそう写真は、
庭のガーデンテーブルに置いてある壺に
無造作に挿していた藜です。
藜は趣きのある植物ですが、
ドライには向かないと思っていたものです。
なぜって、小さな花房がパラパラとこぼれますから。
それが自然の雨風に打たれて取れ、
銀細工のようになりました。もう振っても落ちません。
スプレーのニスでもかければ、
クリスマスにもいいかも・・。これも 「怪我の功名」 ですね。