【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

歳時記の中に吹く風

2013-12-24 23:06:16 | 四季のスケッチ









静けさそのものが親しみを深く感じさせる
『恋人の小径』 や 『お化けの森』、
(中略)
菫色の影が濃く漂う古い果樹園、
夕焼け空に映える森など。
さえずり、歌う小鳥の影も見えず、
小川のせせらぎも聞こえず、
お喋り屋のリスの姿もなかった。
しかし、時折風が奏でる調べが
量の不足を質で埋め合わせていた。

「見て美しいものや、聞いて美しいものは、
いつでも何かしらあるものね」

と、アンが言った。       
                  【「アンの幸福」 第2年目】






                                 【師走の黄昏の空に珊瑚色の雲】
   「朝曇りは晴れの元」
  とは良く言ったものですね。

   起床時は、どんよりした
  重い空でしたが、
  時間の経過と共に青空に。
  (因みに夕曇りは雨)

   ただ朝、暫くは
  日射しがない分、
  随分寒く感じましたけれど。

   こんな時、
  太陽の有り難さを思います。
  逆に日中は暖かくなりました。

   今日はクリスマスイブですね。
  勿論、こちらは 「グリーン・クリスマス」。

   それでも子供の頃は、
  「ホワイト・クリスマス」 でこそありませんが、
  時折、風花舞う寒いクリスマスだった・・
  ~という記憶があります。

   そして、それに重なる、あるシーン。
  枕元に置いてあったピンクのマフラーと少年少女文学全集。
  なぜか鮮明に覚えています。







【「小手毬(コデマリ)」】


【「卯の花(ウノハナ)」】





   ところで 「歳時記」 イコール 「季寄せ」。
  私は殊の外(ことのほか)、歳時記を読む事が好きなのですが、
  日本には素敵な言葉がありますね。特に 「季寄せ」 なんて。

   今日はクリスマスイブと言いますのに、
  赤と緑のクリスマス色はそっちのけで、
  相も変わらず私は、こんなすがれた色の植物の写真を。

   そうそう、冒頭の写真。
  昨日、原っぱに咲いていた蔓性の葉っぱです。

   勿論、この植物の名前など、知る由もありません。
  紅葉した葉っぱの色合いが素敵で持ち帰りました。

   くるくるっと丸めただけの超簡単リース。
  おまけに今日だけの色と姿でしょう。
  乾燥すると表裏が逆になりますから。

   今年は、このすがれた色に夢中になりましたから、
  たまには、こんなすがれたクリスマスもいいかも知れません。

   それにしても、「ホワイトクリスマス」 ならぬ、
  「すがれたクリスマス」 なんて。

   「すがれた」 も日本らしい情緒のある
  素敵な言葉なのですが、クリスマスにはもう一つですね。