最後のバットマン

クリストファー・ノーラン監督の“バットマン”は、本当にダーク。１作目は「バットマン ビギンズ」（０５）。大富豪の家に生まれ育ったブルース・ウェインは、少年時代に目の前で両親を殺されてしまいます。

成長したブルース（クリスチャン・ベイル）は、父の残した会社を受け継ぐのですが…しかし、幼い日の衝撃はトラウマに。苦しむ彼はヘンリー・デュガード（リーアム・ニーソン）によって、解放されるのでした。

自らの使命に目覚めたブルースは、ゴッサム・シティで“バットマン”として悪と闘うことに…。１作目の敵役はスケアクロウこと、ジョナサン・クレイン（キリアン・マーフィ）。バットマン誕生の物語ですね。

２作目は「ダークナイト」（０８）。ジム・ゴードン警部補（ゲイリー・オールドマン）と共に、ゴッサム・シティの犯罪と立ち向かうバットマン。そこへジョーカーと名乗る男が次々と凶悪事件を引き起こします。

本作の敵役は、白塗りで真っ赤な口が耳まで裂けたジョーカー（ヒース・レジャー）と、地方検事ハービー・デントが変身したトゥーフェイス（アーロン・エッカート）。しかし何と言ってもヒースですよね。

撮影終了後の２００８年１月２２日急死。２８歳。ヒースのバカ！もっと生きてて欲しかった…。もっと見たかった…。それはともかく、ノーラン版“バットマン”は３部作。いよいよ最終章、完結です。

「ダークナイト ライジング」（１２）も、ノーラン自身が原案、脚本、製作、監督。前作でゴッサム・シティを襲撃したジョーカーを倒した後、トゥーフェイスとなったハービー・デント検事とも対決するバットマン。

そしてデント検事殺害の罪をかぶったブルース・ウェイン（クリスチャン・ベイル）は、デント検事の功績とし、すべては自分の責任とするようゴードン警部補に託し、街を去り姿を消します。あれから８年。

ゴッサム・シティは犯罪も減り、平和な日々を送っていたのですが、新たな敵ペイン（トム・ハーディ）が登場。目的は“革命”によって、ゴッサム・シティを手中に治めること。ペインとは、“痛み”。

彼はいつもマスクをして、まるでダースベイダーのよう。そしてアン・ハサウェイ演じるキャットウーマンが登場。マイケル・ケインとモーガン・フリーマンの他、マリオン・コティヤール、ジョセフ・ゴードン＝レヴィット共演。必見！