だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

30年前の彼を探して…

2012-07-14 21:23:23 | 映画
ドイツからまた新しい映画監督の紹介です。ドイツ、ミュンスター出身(生年月日不明)の女性監督アンナ・ジャスティスです。紹介によると、アンナは翻訳者になろうとアメリカ・ロサンゼルスに渡ります。

そこで映画製作に携わるようになり、5年間過ごした後、ドイツに戻ります。映画製作を学び、脚本家に師事。1997年から脚本家として活動し、翌年監督デビュー。若手有望監督して注目されます。

それ以降、多くのTV映画を手掛けます。日本での初お目見えは、監督の3作目となる「あの日 あの時 愛の記憶」(11)。第2次世界大戦時の負の遺産を自ら映像にするドイツからの1本です。

1976年NY、ハンナ・レヴィーン(ダグマー・マンツェル)は夫ダニエル(デヴィッド・ラッシュ)と娘と幸せに暮らしていました。ある日、クリーニング店でTVから流れてきた“声”に息を飲みます。

その声に導かれTVを見るとそこに映っていたのは、30年前に生き別れ、死んだと聞かされていた恋人トマシュ・リマノウスキ(レヒ・マツキェヴィッチュ)でした。思いは、1944年のポーランドに。

ハンナ・ジルベルシュタイン(アリス・ドワイヤー)は、アウシュヴィッツ強制収容所でトマシュ(マテウス・ダミエッキ)と出会い恋に落ちます。政治犯のトマシュは、特権を利用しハンナと逢瀬を重ねるのでした。

やがて妊娠するハンナ。トマシュは命がけの脱走を計画。決行の日、ドイツ軍の制服を着たトマシュは囚人ハンナと共に、脱走に成功します。ようやく自由を手にした2人は、共に生きることを誓うのでした。

しかし、戦時中の混乱の中でハンナはトマシュと生き別れてしまいます。妊娠を伝えることなく…。トマシュの消息はわからないまま、30年の時が過ぎます。今も忘れられない、愛しい人…。

果たして、ハンナはトマシュと再び会えるのでしょうか?ダニエル役のデヴィッド・ラッシュは、アメリカのセントルイス出身。2人のハンナ役はドイツ、ベルリン出身。2人のトマシュ役はポーランド出身。

アンナ・ジャスティス監督と組む脚本家は、マンハッタン出身の女性パメラ・カッツ。ドイツ人とアメリカン人の2人の女性の視点から描く、愛の実話。結末が知りたい…。ドイツ映画は見逃せませんね。
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