だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

フランスのサリヴァン先生

2015-03-03 20:17:23 | 映画
ウィリアム・ギブソン原作、アーサー・ペン監督「奇跡の人」(62)。見ること、聞くこと、話すことができない三重苦のヘレン・ケラー(1880年6月27日~1968年6月1日)の奇跡の物語です。

ヘレン・ケラーを演じたのは、パティ・デューク。そして盲目(数度の手術の結果、ある程度視力を回復)の教師アニー・サリヴァンを演じたのは、アン・バンクロフトでした。

オリジナルはギブソンの戯曲、ペンの演出、主演2人の舞台でした。なので、日本でも何度も舞台化されています。また同じ作品をポール・アーロンが監督、パティ・デュークがサリヴァン先生…

メリッサ・ギルバートがヘレンを演じた、「奇跡の人」(79)もありました。ヘレン・ケラーの苦しみは、想像できません。映画を見ながら、涙が溢れました。未見の方は、ぜひ。

フランスから、もうひとつの奇跡を描いた映画が公開されます。ジャン=ピエール・アメリス監督「奇跡のひと マリーとマルグリット」(14)です。映画は実在した2人の女性を描いています。

19世紀末フランス、ポアティエ地方。ある日、障害(耳が聞えない、目が見えない)のある少女たちの教育施設ラルネイ聖母学院に、少女マリー(アリアーナ・リヴォアール)がやって来ます。

生まれながら目も耳も不自由なマリーは、今まで14年間、しつけも教育を受けたことがなく、まるで野生動物のようでした。修道女のマルグリット(イザベル・カレ)は教育係を買って出ます。

2人の関係は教育というより、魂と魂のぶつかり合い。まるで“戦い”でした。そして8ヶ月目、奇跡がおきます。マリーはついに物に名前があることを理解したのです!

その後、マリーは次々に言葉を吸収していきます。学ぶことの喜びを知り、日々成長するマリー。母親のように愛情を注ぎ、教育を続けるマルグリット。しかし別れの時は迫っていました。

元々身体が弱く病に冒されていたマルグリットに残された時間は、後わずかでした。果たして?ヘレン・ケラーは教育家、社会福祉活動家、著作家として活躍。マリーは?
コメント
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