だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ワークシェアリング、サンドラの場合

2015-03-24 19:57:59 | 映画
“ワークシェアリング”とは、失業者の増加を防ぐため、1人当たりの労働時間を減らすことで、仕事を多くの人で分かち合うこと。それによって1人当たりの賃金を下げてでも…

雇用を確保しようというわけ。ドイツ、フランス、オランダなどEU圏の一部で実験的に導入され、オランダのように大きな実績を上げている国もあるそうです。また、シェアリングには…

いくつかの方法があるようです。なんとなくイメージできますが、日本ではまだまだ…。「サンドラの週末」(14)の予告編を見て、真っ先にワークシェアリングを思い浮かべました。

脚本、監督は、ベルギー出身のジャン=ピエール・ダルデンヌとリュック・ダルデンヌ兄弟。これまで「イゴールの約束」(96)「ロゼッタ」(99)「息子のまなざし」(02)「ある子供」(05)

「ロルナの祈り」(08)「少年と自転車」(11)などを発表しています。見ました?兄弟はカンヌ国際映画祭の常連。パルムドールには、「ロゼッタ」「ある子供」で受賞。「ロルナの祈り」では脚本賞。

「少年と自転車」では、審査員特別グランプリを受賞しました。あっ、主演のマリオン・コティヤールは、今年のアカデミー賞主演女優賞にノミネートされていましたね。

飲食店で働く夫のマニュ(ファプリツィオ・ロンジョーネ)と2人の小さな子供たちと暮らすサンドラ(マリオン・コティヤール)は、ソーラーパネル工場で働いていました。

体調不良でしばらく休職していた彼女が職場復帰しようとした、ある金曜日。突然、解雇を言い渡されます。社員にボーナスを支給するには、1人解雇しなくてならないというのです。

どうにか同僚が掛けあってくれたおかげで、週明け月曜日に投票を行い、ボーナスを諦める者が過半数を超えたら、サンドラは仕事を続けられることになるのでした。

16人の同僚たちは、“ともに働く仲間を取るか、ボーナスを取るか”。家族に支えられながら、同僚たちを説得して回るサンドラ。果たして?もし、自分なら…。見ましょう。
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