長年、高畠から
ギターレッスンに通われている
Kさんから毎年、この時季、
特産の葡萄の詰め合わせを
頂戴している。
自腹では
なかなか買う勇気もない
シャインマスカットや
大粒のピオーネ、
安芸クイーンといった
いずれも高級種である。
なかでも
皮ごと食せる
シャインマスカットは好物で、
その高貴な香りは
何ものにも代えがたい。

食べる前に
籠盛りにして
それを画像処理して
静物画に仕立ててみた。

名作ドラマの
『大草原の小さな家』を
毎週楽しく視ている。
タイトルの通り、
大自然の中に小さなログハウスを
自分たちで建てて、
牛から乳を得、鶏の卵を売って
慎ましく家族五人で
暮らしている。
街に住む
裕福な商人の娘ネリーは
何かと「田舎の貧しい暮らし」と
見下げるが、
その母親も無教養で品性が悪く、
人の良い主人は心痛しているから、
なかなか人生は巧妙にいってるものである。
前回の
「クリスマス」の日のエピソードでは、
末っ子のキャロルが
1セント硬貨を缶の中から偶然見つけ、
それを持って姉のローラと
ふたりで手をつなぎ
街の「オルソン・マーチャンダイス」に行く。
裕福げな買い物客にまじると
ふたりのかっこうは
見るからに貧乏人の子といった
風情なのだが、
その瞳と笑顔はキラキラと
輝いている。
そして、
キャロルがクリスマス・オナメントの
星細工がほしいと言うと、
ローラが
「あれは、5セントだから、買えないの」
と嗜めるが、
人の良いオルソンさんが
「いや、あれは値札が間違ってるんだよ」
と、1セントを有り難そうに
幼い少女の手から受け取る。
そこには、
図らずも「真善美聖」なるものの
エピファニー(顕現)を見るのである。
その「☆」を
父に抱かれて自らツリーの天辺に
飾り終えると、
満面の笑顔で
「ハピバスデー、
ベイビー、ジーザス」
と幼さな子は言う。
(邦訳:「お誕生日おめでとう。イエス様」)
それぞれにお金がなくって
家族へのプレゼントに苦心する
親も子も、〈心をこめた物〉を
創出するが、それを見るにつけて、
故・池内 紀さんの
「貧乏は人生を真剣に生きさせる」
という箴言を
思い浮かべた。
まさしく、
含蓄のある言葉である。
貧乏を難儀と感じて、
「難負け」するようでは
ツマラナイ。
どうせなら、
貧乏を楽しんじゃおう
という心意気が
人生を豊かにしてくれるのだろう。

駅前を街歩きしてたら、
〈中合〉前の横断歩道で
信号待ちになったので、
もうすぐ取り壊しになる
そのビルの全容を
目に納めておこう
と見上げていた。
子どもの頃は、
警察署の斜向かい、
旧大原病院の向かいにあり、
屋上にロケットを模った展望台と
遊園地があった。
幼い頃は、
よくそこで遊んだものである。
駅前再開発の
スクラップ&ビルトで
大規模商業施設に生まれ変わる
とのことだが、
一部では不況の煽りをうけて、
途中で、テナント不足、開発中止なぞという
憂き目になりはしないか・・・という
懸念もあるやと仄聞する。
消費税導入後、
5%、8%と値上げする毎に
経済の伸び率が低下している
というデータもある。
今度の10%で
さらに買い控えの消費者心理になり
経済が良循環せずに
閉塞不況に陥る危惧がある
という専門家も多い。
なのに、
断行するお上は、
いったい何を
根拠としているのだろうか・・・。
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