『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

夏休み

2013-07-17 10:00:00 | 映画
いよいよ今日から
夏休み突入である。

目標を持って
毎日を有意義に過ごそうと
心づもりしていたが、
いきなり朝寝してしまった。

オホーツク高気圧の冷気のため
珍しく涼しいので、
スイスイ気持ちよく
眠れてしまった。




昨晩はBSで
『男はつらいよ 純情編』が
放映されていたので
途中まで観た。

録画ビデオで全作品持っているが、
フルハイビジョンになってからは
観ていないので、キレイな画面で
しばし楽しんだ。




ジブリの新作は20日から
公開になるので、
これは劇場に観に行くつもりである。


************

魂理学随談

沈黙の神

奈保子 遠藤周作の『沈黙』という作品では、熱心なキリシタンや神父が迫害にあっても、神は沈黙したままでいる様が描かれていますね。
先生 その舞台となった長崎にある遠藤周作記念館には、海を望む句碑があってね、
「人間がこんなに哀しいのに 
 主よ 海があまりに碧いのです」
 って、刻まれているんですよ。
奈保子 なるほど。いかにも…という文句ですね。
先生 これまで、世界に起こってきた天災で、キリスト教の神も、アラーの神も、日本の八百万の神も、それで亡くなられた人々を助けてはくれなかったでしょ。
奈保子 はい。神が沈黙しているのは、人間の自由性を尊重して手を出さないから、という解釈がありますものね。
先生 そう。神が何にでも手を下したら、人間は単なる傀儡(かいらい)になってしまい、存在の意味がなくなってしまうからね。神は、真偽・善悪・美醜・聖邪、すべてを人に任せっきりでいる。
奈保子 「神慮は深遠にして、人の思いぞ及ばざる」ものですものね。
先生 そう。神のみぞ知る「神秘」というのが、あるのかもしれない。 
奈保子 天変地異には、神が、これまでの人類が積んできた天地自然へのご無礼に、人を気づかせるため、そして、ほんとうに救い助けるために神心からなされている、という考えもありますね。
先生 はい。でも、やっぱり、その解釈でも、今現在、被災している人たちや、愛する家族を失った人たちには、はたして、受け容れられるかどうかは疑問でしょ。
奈保子 そうですね。受け入れ難いものかもしれませんね。
先生 自分の身に置き換えてみたら、よく解るでしょ。
奈保子 はい。いくら信仰があっても、スンナリおいそれとは…。
 それと、神が、最終的に人に気づかせるためとはいえ、天災をもたらしたとするならば、なんだか運命論とか決定論になってしまって、人間に神から与えられた自由性というものと論理的に矛盾しますものね。 
先生 人は神の分身、という考えとも矛盾する。神が自分の分身である魂を持つ人に災いを与えて、またそれを助けるなんて、戯れでもない限り、ナンセンスだもの。
奈保子 キリスト教では、人は神の分身とは考えていませんが、人の魂(霊性)は神性の分身という考えですと、この世には本来、一人称しかなくて、二人称以上は存在せず、主格一体になってしまいませんか。
先生 ただ、便宜的に神と人とが対置されて概念化されているとすると、「神が最終的救済のために」という考えは成り立たないしね。
 人生の一回性や、生の一面のみを見ていたら、この世の不条理、理不尽な災害は、納得出来かねることばっかりですものね。
奈保子 そうですね。それに、人生を一回だけじゃなく、死後生をも含めて見るというのは、ふつうの人の考えには、あまりないかもしれませんね。
先生 そうでしょうね。
 生のみでなく、死をも込みで、1枚のコインには表裏があるように、全体性の中で、我われは、生かされもし、死なされもしている、と考えてみれば、また違った視座があることを思わされるんですけどね。
奈保子 ウォルシュの『神との対話』では、魂の選択の自由という考えが出てきますね。
先生 非業の死も、神の分霊である魂が、自らを経験するために「選択」した結果である、というんでしょ。
奈保子 はい。魂というものが「生き通し」のものであって、肉体を得て「生きている」時と、肉体を離れて「生きている」時(死)の二つの位相があり、永遠に経験を続ける、というんですね。
先生 『神との対話』では、神自身があらゆる体験を無限にし続けるために、無数の分身(魂・分霊)に分化して、すべての経験を選択することで、現象が展開していく、と説明していますね。
奈保子 はい。なんとなく、矛盾がないようには思うが、それでも、それも真理かどうかは、信ずるかどうかの個人の神話なんでしょうね。
先生 そう思います。


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