なんとも興味深い話が次から次へ出て来て来ました。
群馬会館で開催された
「よみがえれ古墳人」国際シンポジウム司会を終えての感想です。
約1500年前に榛名山の噴火で一瞬にしてパックされた5世紀のムラ社会と
百済・新羅・伽耶の古墳で発見された「埴輪」に似た和系の遺物が示すもの、
それに、当時の渡来人たちが影響を与えたと思える数々の土器や農具、
墳墓の形や位置から予測される社会構造…
4世紀の日本にはいなかったとされる「馬」の蹄跡が5世紀後半の遺跡からは何万個も発見されたことから予測される馬牧場…
韓国から招いた著名な研究者と県内外の考古学研究者との競演は、8時間という長丁場にもかかわらず多くの聴衆を惹きつける
とても興味深い話の連続でした。
私は考古学マニアではありませんが
聴いていて、とても感動しました。
韓国の研究者も日本の研究者も異口同音に
「政治的な交流なんてほんの一部でしかなく、当時から人々は行き来し、互いの生活の中で交流を続けていた」
「遺跡は地域の人々の文化的遺産として保存して行くことが必要、そのためには地域の人が自ら保存活動に関わって行くこと」
それらの発言に、
会場からも研究者たちの熱意に大きな惜しみない拍手が送られていましたが、
そんな研究者たちの思いに触れると
今、問題になっている日韓の問題なんて
本当に、ちっちゃい、ちっちゃい…と思えて来ました。
古墳人さんの存在が日韓共同研究の新たなきっかけになるといいですね!
次の1月17日の東京会場では、
どんな話が聴けるのかしら?
今から、とっても楽しみです。(*^_^*)
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