声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

微笑を浮かべるとき

2024-01-31 17:08:00 | 報道 ニュース ワイドショー
先月の消化器内科通院に続き、
一昨日の整形外科で、

「完治には1年かかるけれど、とりあえず通院は終了です」と告げられた。

嬉しいような、淋しいような不思議な感覚である。
いつの間にやら《病院大好き人間》になってしまったらしい。


その日の午後、
突然自衛官時代からの同期で、現在も関西の駐屯地で仕事している親友からメールで寒中見舞いが届いた。

いつもなら年賀状をくれる彼女だったが、

今年は無かったので何かあったかとは思っていたが、
昨年末に弟さんが病気で亡くなったとあった…
笑顔の絵文字を入れて、無理して明るく書いているようにも思える文面だ。

自分より年下の身内が亡くなる事の辛さは如何ばかりか…

私も一昨年昨年と続いた従弟妹たちの急死を受け止めるには時間がかかった…
いや、いまだに受け止めきれていないのか、
たまに夢に見る。

鬱々としながらも前に進もうと決めて新しい年を迎えた矢先に、
能登地震で大勢の人が亡くなった。

防衛技官の彼女は正月休みを返上して隊に駆けつけたと言っていたが、

今は恐らく働くことが支えになっているはずだ。

仕事の忙しさが鬱々とする気分を忘れさせてくれる…。
ヒマになった時に、ふっと悲しみが湧き上がってくる…その繰り返しなのだ。

能登では、まだ断水が続いているらしい。
仕事を再開したくても、できない人たちもたくさんいるだろう。

今朝のTVで1ヶ月経った被災地の様子を映し出していた中で、

息子と母親を喪った高齢男性が、諦めに近い表情でインタビューに答えていた。

購入したばかりの船を津波で壊された漁師の男性は、「もうどうにもならない」と言いながら薄ら笑いを浮かべていた。


人は、悲しみを通り越すと微笑に近い表情を浮かべる事があるらしい…

ラフカディオ・ハーンの『日本人の微笑』にも、その事が取り上げられていたが、

考えてみると、あの本が書かれたのは今から170年も前のはずだ。

昨日のニュースでは、
微笑で有名なルーブル美術館のモナリザに環境活動家がカボチャスープをかけた事件を取り上げていたが、

犯人たちは芸術より食料の環境問題が大事だと言っているらしい。

確かに芸術は、衣食住が整ってこそ楽しめるものだが…

ガラスで保護されたモナリザにスープを投げたところで、
ただのパフォーマンスに過ぎないのでは?

それはそうと、
何故、多くの作品から「モナリザ」を選んだのだろう…。

微笑が気に入らなかったか…?













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シニアも忘れる勿れ

2024-01-31 16:01:00 | Diary
「石の上にも三年、せめて3年間は、今の職場で頑張ってみよう」

と何度声をかけた事だろう。

新人研修での事だ。

そう言う自分はどうだった?と問うと公務員を2年で辞めたではないか…

「言うは易し」である。

最近の若者は、せっかく大企業に入っても、
『指導して貰えない、叱って貰えない』『ここに居たのでは成長できない』

そんな理由で、自分が成長できそうなベンチャー企業へ転職する事例が多いという記事を読んだ。

もちろん、それは都会の話だ。

地方都市では、転職しようにも成長したい若者を受け入れてくれそうな企業は少ない。

ましてやコロナ後の景気は一向に上向きにならない。倒産する中小企業もあとを絶たない。

給与は上がらないし、上がるのは物価と、電気代ときている。

そんな中、
私の住む市では首長を決める選挙が始まった。
候補者は2名、現職と新人の一騎打ちである。

公約を読むと、両候補とも給食費無料などの子育て支援策を掲げている。

街頭演説では、
現職は現在進行形のIT政策を止めるわけには行かないと訴えていたし、

新人候補は、子育てや若者が暮らしやすいワクワクする街づくりを目指す、という。

以前なら、高齢者が住み良い街づくりというスローガンを掲げて市長選に望んだ候補者もいたが、

ここ数年は、人口減少、少子化を念頭においた公約が目立つ。

「年寄りは、どうでもいいのかい」
という高齢者からのグチが聞こえてきそうだ。

理由を考えると…

選挙人名簿は27万5千人だが、だいたい投票率は40%前後…

実際に投票に行くのは10万人程度で
半分以上の有権者が棄権しているのだ。

その中には、高齢者の比率も高いのではなかろうか?

冬の選挙は、神経痛が出てきたりで、ますます外に出づらいし、
高齢者の足は選挙から遠のく。

投票所に行く足が無い、という独居の高齢者も多いはず…

そうなれば、候補者たちは最初から高齢者の投票率に期待できない。

そうなると、ITの促進や子育て支援を挙げて若者や40、50代の選挙人をターゲットにした方が票が稼げる…というわけだ。

高齢者に関する公約では、
デマンドバスを充実させるというのもあったが、
まずは選挙に行く足の確保が先決問題だ。

ついでに、元気な高齢者の働き場所を作る…などの公約があればありがたい。

65歳以上の2人に1人が働く時代ではあるが、
地方都市の高齢者には都会と違って、働く場所が限られている。

猛暑や極寒の中で交通整理をする高齢の男女を見るたびに、

もっと身体に負担にならない仕事はないのだろうか?と考える。

働きたいが働く場所がない高齢者のための働き場所づくり…が喫緊の課題ではないのか?
団塊の世代で無年金の人も多いと聞く。
生活保護ではなく自立したい高齢者も多いはずだ。

若者の働き口と同時に、高齢者雇用も考えなくては経済は上向きにならない。

立候補者には、やはり経済の立て直しを第一に考えて貰いたい。



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