遠い森 遠い聲 ........語り部・ストーリーテラー lucaのことのは
語り部は いにしえを語り継ぎ いまを読み解き あしたを予言する。騙りかも!?内容はご自身の手で検証してください。
 



もう ほんとうに かわいそうで かわいそうで 深い穴の底で
泣いて 泣いて 死んでしまいたい....と想いました。
文豪中島 敦の妻 タカさんの敦が死んだときの
ことばです....

まさにこの時代 ひとびとが塗炭の苦しみをなめるであろう夜明け前
すこしであかりをともそうとわたしは語り部を育てようと志し
16年 渾身の努力を重ねたのでした。
しかし 自らを語りによって癒したひとは去ってゆき

3/19 ユニットを解散しました。
結局 わたしは ひとりの語り部も育てることができなかった
最初から語り部であったひとりをのぞいて。
3/30 最後のおはなし会 コロナを恐れ 仲間はひとりとて
あらわれず わたしはひとりで語りました。
なんのための16年。
それでも みんなで 子どもたちの心に種をまいた....
延べ何千人? いいえ万をこえるこどもたちに。
なにがあってもあきらめないこと たいせつなこと うつくしいもの
愛とは死とは
それでよしとしよう わたしは 自分に言い聞かせた。

あのひとはわたしのガブは持病が悪化し三月末未明 救急搬送されていた 
そして緊急事態宣言の日いってしまった。
わたしは 泣いた 泣いて 泣いて 目がつぶれるほど泣いた
透明な鋭い刃で切り裂かれるような痛み 後悔の津波がおしよせる
もっと そばにいたかった。してあげられることがあった
桜の木の下にいつも車をとめていたあのひとは言った。
どこへいくの? いつかえってくるの?

三七日が過ぎて 涙はまだ止まらない
涙はもはや透明ではない
鈍い重い痛みがが胸をしめつける
あぁ こんなに苦しいものなのか
たいせつなひとを失うということ
は世界を喪うことにひとしい

もういちど 会いたい 声が聴きたい

声にならない慟哭のなかで きのう たよりがあった。
永久保存版の 浅田真央さんの写真集が同封されていた。
緑の葉も。

わたしは静かに涙をながした。













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