季節の花と言葉の花束

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季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「雛罌粟 (ひなげし)」

2017-04-25 05:00:03 | 暮らし
忘れかけていた大切なこと(渡辺和子著より)

「ピーマンと私④」

ところで、「好き」と「愛する」とは一見似ているが必ずしも

同じではなにのだ。前者は生理的、感情的なものであり、後者

は人格的、意志的なものと言える。エーリッヒ・フロムが

「愛するということ」という本の中に書いているが、「誰かを

愛するということは、単なる強い感情ではない。それは決意で

あり、判断であり、約束である」のだと。愛とは、このように

知性、意志、厳しさを伴った人格的行為なのだ。


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4月から咲く花「雛罌粟 (ひなげし)」


開花時期は、 4/ 5 ~ 6/15頃。
 早咲き遅咲きがある。
・ヨーロッパ原産。江戸時代に渡来。
・花弁は非常に薄く、しわがある。
 つぼみは最初は下向きで
 表面に毛が生えており、
 咲くときに顔を上げ、
 2つに割れて花が出てくる。
 その風情がなんとも不思議。

・ちまたに咲いている雛罌粟からは、
 採取が禁止されている
 「アヘン」は取れません。
 植えても大丈夫です。
 ご安心を。
 ちなみに、
 ほんとの「ケシ」は こちら。
   → ケシ


・いろんな「ポピー」があるが、
 まとめて1ページにしてみました。
 いろいろあります。

 (1) ヨーロッパ産の「ヒナゲシ」。

 (2) 地中海産の「鬼ゲシ」
     (オリエンタルポピー)
       Oriental poppy
   (濃い赤い色のものが中心)。

 (3) 黄、橙、白の
     「アイスランドポピー」。
    18世紀に北極探検隊が
    シベリアで
    この花を発見したことから。
    ポピーといえば、
    このアイスランドポピー
    のことを指すことが多い。
      Iceland poppy,
      Auctic poppy

 (4) 4~5月頃によく見かける
   オレンジ色の花は、
   「長実雛罌粟
   (ながみひなげし)」と呼ぶ。

 いずれも英名の
 「ポピー」の名で親しまれる。
 なお、スペインでは
 「アマポーラ」、
 フランスでは
 「コクリコ」の名で呼ばれる。


・「罌粟」は「芥子」とも書く。
・「雛」は小さい、かわいいの意で、
 ケシの中では 
 小型でかわいい花であることから。
 漢字の罌粟(けし)は漢名からで、
 実の形が罌(もたい。
  液体をいれる口のつぼんだ
  甕(かめ))に似ていて、
 種子が粟(あわ)に
 似ているから。
 種子は非常に小さく、
 そこから
 「芥子粒(けしつぶ)」の
 言葉ができた。


・別名
 「虞美人草」(ぐびじんそう)
   中国歴史上の
   絶世の美女である
   虞美人にたとえた
     (下記参照)。
 「ポピー」
   英語で「ケシ」を意味するが
   日本に咲くポピーからは
   アヘンの成分のモルヒネは
   採れないので
   栽培できます。


★<古代中国のお話「虞美人草」>
 項羽(こうう)と
 劉邦(りゅうほう)の
 最期の戦いのとき、
 項羽は愛する虞妃(ぐき)と
 ともに、劉邦の大軍に
 まわりを包囲された。
 項羽は別れの宴を開いてから
 最後の出撃をし、
 虞妃も自刃して殉じたが、
 彼女のお墓に
 ヒナゲシの美しい花が咲いた。
 そのため人々はこの花を
 「虞美人草(ぐびじんそう)」
 と呼んだ。

 夏目漱石の小説に
 「虞美人草」がある。
 漱石が新しい小説の
 タイトル名を決めあぐねていた
 ときに、
 街角の花屋さんで見た
 「虞美人草」の名に
 ”おっ、いい名前♪
  これにしよう”ということで
 名づけた、ということらしい。


・1月23日、2月29日、
 3月25日の誕生花
  (アイスランドポピー)
・花言葉は「慰め、いたわり、
  陽気で優しい、思いやり」
  (アイスランドポピー)

・「ああ皐月(さつき)
  仏蘭西(フランス)の野は
  火の色す
  君も雛罌粟(こくりこ)
  われも雛罌粟(こくりこ)」
   与謝野晶子

 「陽(ひ)に倦(う)みて
  雛罌粟(ひなげし)いよよ
  くれなゐに」
   木下夕爾 

            ↑ 上へ

・東京周辺の見どころ

 <小岩菖蒲園>
   江戸川の河川敷にある公園。
   花菖蒲や菜の花、
   コスモスなどが咲く。
   ポピーもいっぱい。
   花見頃5月中旬~5月下旬。
   江戸川区北小岩。
   最寄駅
    京成線江戸川駅

 <昭和記念公園>
   立川(たちかわ)の
   大規模公園。
   花見頃5月中旬~5月下旬。
   立川市緑町。
   最寄駅
    JR青梅線西立川駅





(季節の花300より)

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季節の花「アジュガ」

2017-04-24 04:51:19 | 暮らし
忘れかけていた大切なこと(渡辺和子著より)

「ピーマンと私③」

長々とピーマン談義をしたのは他でもない。人間には

食べ物にしても人間同士の間でも、どうしょうもない

好き嫌いがあって、しかもそれは殆ど生理的なもので、

意志の力でもコントロールしにくいケースがあるという

ことが言いたかったのだ。人間についても「ピーマン的

存在」という人が、誰にでも一人や二人はいるのでは

ないだろうか。うまの合わない人、気に入らない人、

出来ることなら一緒にいたくないと思う相手である。


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4月から咲く花「アジュガ」

開花時期は、 4/ 5 ~ 5/ 5頃。
         (アジュガ)
・「アジュガ」は、
 「十二単」の園芸品種。
 小さい青紫色の花が
 階層になって咲く。

 別名は
 「西洋十二単
  (せいようじゅうにひとえ)」
 「西洋金瘡小草
  (せいようきらんそう)」

 (当ページでは、名の通った方の
  「アジュガ」として
  両方載せました)


・「十二単(じゅうにひとえ)」
 の名は、
 花が幾重にも重なって咲く様子を、
 平安時代の宮中の女官の正装の
 ”十二単”に見立てたもの。
 山野に生える、白っぽい花。
 毛がいっぱい。
 ただ、
 一般的に「十二単」と呼ぶと、
 上記の青紫色の「アジュガ」
 のことを指すことが多い
  (ちょっとややこしいです)。

<整理>
  青紫色の花
   → アジュガ
     (別名:西洋十二単、
         西洋金瘡小草)
  白い花
   → 十二単



(季節の花300より)



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季節の花「夏茱萸 (なつぐみ)」

2017-04-23 05:06:16 | 暮らし
忘れかけていた大切なこと(渡辺和子著より)

「ピーマンと私②」

第二ヴァチカン公会議後、修道生活のきまりも、いくらか緩やかになり、

私の修道会では、食べられないものを無理に食べなくてもよいことにな

った。さらに一緒に住むシスターたちは優しくて、私が修道院にいる日

は、努めてピーマンを使わない料理にしていてくれる。かくて、出張予

定が急に変わって一日早く戻って来た日には、ピーマンが入った料理に

出会うこともあうわけだ。

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4月から咲く花「夏茱萸 (なつぐみ)」

開花時期は、 4/ 5 ~ 4/末頃。
・6月~7月頃赤い実がなる。
 食べられる。
 ”グミ”。鳥の好物。

・夏茱萸と似たのに
 「唐茱萸(とうぐみ)」あり。
 実は唐茱萸の方が
 少し大きいらしいが
 なかなか区別つきませんので
 タイトルは両方にしました。


・「茱萸」の名前は、
 「含む実(くくむみ)」
  (実を口に含み皮を出す意味)
 が変化して
 「ぐみ」になった。
 また、渋みがあるため
 「えぐみ」から
 「ぐみ」になったという説もある。

 「夏」は夏の時期に
 実がなるからでしょう。
 「茱萸」を「ぐみ」と読まず
 「しゅゆ」と読むこともあります。
  → (参考)山茱萸

・別名「シルバーベリー」
    (Silverberry)


(季節の花300より)




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「季節の花カロライナジャスミン」

2017-04-22 05:13:22 | 暮らし
忘れかけていた大切なこと(渡辺和子著より)

「ピーマンと私①」

私は、食べ物にあまり好き嫌いのある人間では

ないのdが、どういうわけか、ピーマンとは仲が

悪い。修道院に入会した四十余年前は、食卓に出

されたものは一つ残らず皿に取らねばならない決

まりがあったから、ピーマンも食べていたのだろ

うか。それとも、その時代には、ピーマンなる

ものは、修道院の食卓に出ていなかったのかも知

れない。苦労した思い出がないからである。

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4月から咲く花「カロライナジャスミン」

開花時期は、 4/ 5 ~ 4/25頃。
・まっ黄色のラッパ状、筒状の花。

・アメリカのカロライナ州原産。
・「ジャスミン」とは
 植物学的な関係はないが、
 『アメリカの
  ノースカロライナ州、
  サウスカロライナ州に
  生えている、
  ジャスミンのような
  香りがする花』
 ということから
 こう呼ばれるようになった。
 たしかにいい匂い♪

・毒があるので、
 口には入れないほうがよい。
・「カロラインジャスミン」
 とも呼ばれる。


(季節の花300より)


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季節の花「花蘇芳 (はなずおう)」

2017-04-21 04:27:16 | 暮らし
忘れかけていた大切なこと(渡辺和子著より)

「落ち着き⑤」

何を受け入れ、何と闘うかを分からせて下さいと、英知を

祈り求めます。若かった時も歳を取った今も、変わらず愛

して下さる神、何が出来ても、出来なくても全く同じく愛

を注いでくださる神の前で生きる”落ち着き”ある人に

なれますように。

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4月から咲く花「花蘇芳 (はなずおう)」

開花時期は、 4/ 5 ~ 4/25頃。
・中国原産。
 江戸時代初期の頃に日本に渡来。

・葉が出てくる前に
 ピンク色の小さい蝶形の花が
 たくさんかたまって咲く。
 木全体が花で埋まって見事な眺め。
 白花もときどき見かける。

・「蘇芳」という言葉は
 マレー語の
 「サパン」から来ている。
 また、この「蘇芳」から
 名づけられたのは、
 この花の色が、
 神代から重要な赤色染料と
 された”スオウ”の木の
 染汁の色に似ていることから。

・別名
 「蘇芳(すおう)」

・4月18日の誕生花
・花言葉は「豊かな生涯」



(季節の花300より)



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