季節の花と言葉の花束

写真付きで季節の花や言葉の意味をを書くならgooブログ

季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「 イノコヅチ(ヒカゲイノコヅチ) [猪の子槌]」

2022-09-20 04:56:04 | 暮らし
一日一名言(7)

私の健康について皆が心配してくれて有難う。どうか今年も

よい年であるように希望します。

1989年9月昭和天皇崩御一年前のお言葉。

この言葉から約一年後のことだった。闘病の間の国民の祈り、

そして崩御当日の悲痛とあわただしさの記憶が今なお鮮明に

残っている方も多いと思う。

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9月に咲いている花「 イノコヅチ(ヒカゲイノコヅチ) [猪の子槌]」

花の特徴 葉のつけ根に長さ10センチから20センチくらいの穂状の花序を出し、緑色の小さな花をやや疎らにつける。 花被片は5枚で先は尖る。 仮雄しべがあるが、あまり目立たない。

葉の特徴 葉は細長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。

実の特徴 花の後にできる実は、長い楕円形の胞果(薄皮のような果皮の中に種子が1個入っているもの)である。 実には棘状の小苞があり、人間や動物にくっついて運ばれる。

この花について 茎は直立し、上部でもあまり枝分かれをしない。 近縁種のヒナタイノコヅチに比べて全体に毛が少ない。

その他 漢字では「牛膝」とも書く。 別名をヒカゲイノコヅチという。 これは近縁種のヒナタイノコヅチと対比してつけられた名前であるが、両者の差異は微細である。 和名の由来は、茎の節のふくらんだところを猪の膝頭に見立てたところからきているという。 俳句の季語は秋である。 属名の Achyranthes は「achyron(籾殻)+anthos(花)」に由来する。花の様子が籾殻のようであることを意味する。 種小名の bidentata は「二歯の」という意味である。衣服などにくっつくための2本の棘状の小苞を指す。 変種 

(花図鑑より)
      


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季節の花「イヌタデ(アカマンマ) [犬蓼]」

2022-09-19 04:50:42 | 暮らし
一日一名言(6)

この国は平和で、総じて満足しており、豊かさに溢れ、

極めて堅固な社会秩序があり、世界のいかなる国よりも

進んだ文明国である

この言葉ははいンリヒ・シュリーマンである。1864年、調査に先立ち、世界

周遊の旅に出た。そして同じ年の六月、幕末の日本を訪ねのだが、その時の

印象が冒頭の一文である。

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9月に咲いている花「イヌタデ(アカマンマ) [犬蓼]」

花の特徴 茎先に長さ1センチから5センチの穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、紅色の小花をたくさんつける。 花弁はなく、花弁のように見えるのは萼である。 萼は5つに深く裂けて花びらのように見える。 雄しべは8本、花柱(雌しべ)は3本である。

葉の特徴 葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。

実の特徴 花の後にできる実はそう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)で、黒く熟する。

その他 イヌタデの名には「食べられない蓼」という意味合いがある。 料理に使うのはヤナギタデで、別名をホンタデ、マタデなどという。 別名をアカマンマという。 俳句では、「犬蓼の花」「赤のまま」「赤まんま」などが秋の季語である。 属名の Persicaria は「persica(モモ)」に由来する。葉がモモの葉に似ているという意味である。 種小名の longiseta は「長い刺毛の」という意味である。 

(花図鑑ヨリ)
       


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季節の花「イヌサフラン(コルチカム) [犬サフラン]」

2022-09-18 04:47:38 | 暮らし
一日一名言

義務心を持っていない自由は

本当の自由ではないと考えます

夏目漱石の言葉で、漱石には当初、「日本は真に目が醒めねば駄目だ

という危機感があった。ために維新後の日本は、「やっと気合を

懸けてはぴょいぴょいと飛んで行く」ような「不自然な発展」」と警告

していた。

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9月に咲いている花「イヌサフラン(コルチカム) [犬サフラン]」

花の特徴 花の色は藤紫、ピンク、白などである。 花被片は6枚である。 クロッカスやサフランに似ているが、雄しべの数や形状が異なる。 イヌサフランの雄しべは6本である。 多弁化した園芸品種もある。

葉の特徴 花の咲くころには葉はなく、翌春になって線形の葉が出てくる。

その他 一年草で、机の上に置いておくだけでも花を咲かせる。 和名の由来は、サフランに似ているが食材として役に立たないことからきている(サフランはフランス料理の食材)。 一般にはコルチカム(Colchicum)の名で流通している。 コルヒチンという痛風治療薬の原料となる。 コルヒチンはアルカロイドで、誤食すると呼吸麻痺を起こすこともある。 属名の Colchicum は自生地である黒海沿岸の地名「Colchis」に由来する。 種小名の autumnale は「秋咲きの」という意味である。

(花図鑑より)
 

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季節の花「 イトバハルシャギク [糸葉春車菊]」

2022-09-17 04:34:06 | 暮らし
一日一名言

わたしは、一人のものに可能なことは、全ての人に

可能である、と信じて疑わない

マハトマ・ガンジーの再投獄時の言葉。

「真実の探求者は、世界の人々が踏みつぶしている塵芥に

踏みつぶされているほどに謙虚であって初めて、真実を

一瞬、見ることが出来る」と言っている。

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9月に咲いている花「 イトバハルシャギク [糸葉春車菊]」

花の特徴 茎の上部に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、 花径5センチくらいの黄色い花(頭花)をたくさんつける。 舌状花は8枚で、キバナコスモスに似ている。

葉の特徴 細く切れ込んで糸状に分裂し、輪になって生える(輪生)。

実の特徴 そう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)

その他 属名の Coreopsis はギリシャ語の「coris(南京虫)+opsis(似た)」に由来する。そう果の形が南京虫に似ていることから。 種小名の verticillata は「輪生の」という意味である。 

(花図鑑より)
 
  
      

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季節の花「イタドリ [虎杖]」

2022-09-16 04:46:40 | 暮らし
一日一名言

私の当時の夢は、命のある限り、時が近づきつつあった

新しいアジアの建設に全力を尽くすことだった

冒頭の言葉がアラビアのローレンスである。彼が人生の一時「夢の実現」に捧げたことは間違いない。

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9ガルに咲いている花「イタドリ [虎杖]」

花の特徴雌 雄異株である。 白い小花を穂状にたくさんつける。 雄花は漏斗形で先が5つに裂け、花粉が見える。 雌花は先が5つに裂け、中に3本の花柱(雌しべ)が見える。

葉の特徴 葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。 葉のつけ根の部分は水平である。 近縁種のオオイタドリは心形なので、ここで見分ける。

実の特徴 雌花の後には、3つの稜がある長いハート形のそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)ができる。

この花について 茎には節ごとに赤い斑紋が入る。 この茎に入る模様を虎の縞模様に見立てたのが「虎杖」の文字を充てた由来である。

その他 茎は太く中空で、春に出始めた茎は生食したり漬け物にしたりする。 若い茎はかじると酸っぱいので「スカンポ」とも呼ばれる。 和名の由来は、疼(いた)みを取り去る効果があるので「疼取」と名づけられたとされる。 根茎は生薬で虎杖根(こじょうこん)といい、利尿、通経剤として用いられる。 俳句では、「虎杖」が春の季語、「虎杖の花」が夏の季語である。 属名の Reynoutria は「Reynoutre」という人名に由来する。 種小名の japonica は「日本の」という意味である。 

(花図鑑より)
      



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