ITSの最終ゴールが交通事故の低減であることは間違いない。
最近(2004年8月5日)に発表されたスマートウェイ推進協議会の最新提言書 「ITS、セカンドステージへ」の中でも、交通事故低減は一番に記載されている。
余談だが、この報告書ではサービスの提供は高齢者とビジネスユースにフォーカスされており、従来からあった一般消費者向けのサービスや商業利用についてはトーンダウンが見受けられるような気がするが、どうなのだろうか。
さらに、高齢者むけサービスとして、運転支援、情報提供と並んでDSRC活用による駐車場などでのキャッシュレス決済が高齢者負荷軽減になるというのは、どうにも苦し紛れだと思うが。
(普通は高齢者ほど対面での現金決済を望むのではないか)
さて、本題。
交通死亡事故ゼロ社会の実現の下りを引用する。
「わが国における交通事故の75%が発見の遅れや判断・操作ミス等のヒューマンエラーによる事故であるという分析結果もあり、このような事故への対策として、道路交通安全対策や自動車の安全対策、さらに路車協調といったITSの活用により、交通死亡事故ゼロ社会の実現を目指していくべきである。」
さて、現在の我が国の交通事故死亡者の内、歩行者と自転車が1/3以上を占める。これの撲滅の方法は、ITSによる路車協調(具体的にどうするのかわからないが)などではなく、歩行者・自転車/車両の分離という物理的な道路インフラ改善しかないのではないか?
それ以外で大幅に交通事故低減が可能な分野は高速道路だろう。自動運転が実現すればヒューマンエラーによる交通事故は原則なくなる。これは重要なテーマとして推進するべきだが、巨額の路側インフラ設備と大がかりな車両装備の改革が必要であり、少なくとも数年で実現する話ではない。
最近(2004年8月5日)に発表されたスマートウェイ推進協議会の最新提言書 「ITS、セカンドステージへ」の中でも、交通事故低減は一番に記載されている。
余談だが、この報告書ではサービスの提供は高齢者とビジネスユースにフォーカスされており、従来からあった一般消費者向けのサービスや商業利用についてはトーンダウンが見受けられるような気がするが、どうなのだろうか。
さらに、高齢者むけサービスとして、運転支援、情報提供と並んでDSRC活用による駐車場などでのキャッシュレス決済が高齢者負荷軽減になるというのは、どうにも苦し紛れだと思うが。
(普通は高齢者ほど対面での現金決済を望むのではないか)
さて、本題。
交通死亡事故ゼロ社会の実現の下りを引用する。
「わが国における交通事故の75%が発見の遅れや判断・操作ミス等のヒューマンエラーによる事故であるという分析結果もあり、このような事故への対策として、道路交通安全対策や自動車の安全対策、さらに路車協調といったITSの活用により、交通死亡事故ゼロ社会の実現を目指していくべきである。」
さて、現在の我が国の交通事故死亡者の内、歩行者と自転車が1/3以上を占める。これの撲滅の方法は、ITSによる路車協調(具体的にどうするのかわからないが)などではなく、歩行者・自転車/車両の分離という物理的な道路インフラ改善しかないのではないか?
それ以外で大幅に交通事故低減が可能な分野は高速道路だろう。自動運転が実現すればヒューマンエラーによる交通事故は原則なくなる。これは重要なテーマとして推進するべきだが、巨額の路側インフラ設備と大がかりな車両装備の改革が必要であり、少なくとも数年で実現する話ではない。