ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

VICSプローブ懇談会開催

2006年03月17日 | ITS
15日に第3回VICSプローブ懇談会が開催された。(トップページから辿りにくいので、フレームに直リンさせてもらいました)
資料の一括ダウンロードはこちら(4MB)

VICSプローブとは、実際に走行している車両から位置、速度などの情報を吸い上げ、データ処理することで道路交通状況を把握する、というもの。
わかりやすく言えば、現在渋滞センサーがない道路でも、プローブ車載器を搭載した車が通行すれば情報がセンターに入り、それによりVICSの精度があがる、ということである。

VICSの精度向上はだれもが望むことだろう。
しかし、懇談会では単なる渋滞精度向上だけではなく、安全情報に対する利用者のニーズが高い、としている。
つまりは、カーブ先渋滞とか、この先工事中という情報を事前に車載器に表示する、という奴だ。

人間だれしもアンケートを記入したり、公の場で発言する時には、通常このような社会通念上正義とされる項目への評価は高くなる。
しかし、実際にお金を払って手に入れたいのか、というのは別の問題だ。
多分、消費者が購買時点でお金を払ってもいいと感じるサービスは、渋滞精度向上・予測だけだと思う。

誰でも自分は事故に遭わないと思っている。
事故予防への投資ってのは、なかなか出来ないものだ。

このトピックスはもう少し続けよう。