9984ソフトバンクGの株価が低迷しております。
少し前に、金融のユーチューバーとして名高い高橋ダン氏が、「なぜこんなにソフトバンクの株が安いのか?安過ぎるので拾っておいておくのもよい」と言っておりました。彼の根拠はその時は、前期の好業績に対しての余韻からの発言だったように記憶しております。この言を受けて8000円割れでの逆指値で買った方も多いかと思います。
そこで、ちょっと高橋ダン氏ほどの金融知識・株知識のない筆者も、これはちょっと見方が違うのではないかと思い、基本的な事実を確認してみました。もう、こんなことは皆さん承知のことと思いますが、改めて確認しておきます。
1.前期は日本株史上最高の利益を上げたのに、何故その後の株価が低迷しているのか?
これは基本的なことですが、株式市場は6ヶ月から1年先の日本経済やその企業の収益性を見て、現在の価格を日々形成しております。前期の業績はすっかり過去のものとなっており、来季に前期よりどれほど伸びるのかによって、株価が先取りされていくということですね。そこでソフトバンクGの来季の予想を見ると今季の三分の一ほどの純利益予想です。この予想だとちょっと上げ続けていくのは困難かと思います。
2.信用倍率が高いのが理由か?
これはその通りです。安いと思って信用買いした方が、この株の場合信用売りの方の14倍ほどいます。この信用買い残はいずれ売り精算しなければなりませんが、下がれば下がるほど余力がなくなり泣く泣く手放す人が多く出ます。つまり、「買い方の自爆」現象ですね。
3.ソフトバンクGの業態に起因か?
前期はコロナ騒動からの急回復により、金融収益が過去に例がないほどに極大化されたとも言えます。このような10年に一度とも言える株式の急回復という行幸は、そうそう続くものではありません。その証拠にFRBがちょっとテーパリングの時期を早める方向だと言った途端にダウの急落、コモディティの急落です。つまり、だぶついた資金のお祭り騒ぎは終焉を迎えそうだと、市場は「予感」しているようですね。ちょっと言い過ぎかも知れませんが、「博打のような事業」の将来に賭ける投資家はそうそういなかったということにもなります。
この3つの理由から、この株はドンドンと下方へ、下方へと落ち込んでいっているものと推察します。しかし、週足チャートを見ると、ボリンジャーバンドの下限にも到達していないし、一目均衡表の雲の上にまだ位置しています。唯一、MACDが上から下に抜けているだけです。さほど悲惨なチャートではありません。まだ下値余地ありってところですね。
にもかかわらず、これらの点には全く触れずに、単にソフトバンクGの株価は売り込まれすぎといった高橋ダン氏が、今後どのようにこの株の推移について発言するのかに注目しておきたいと思います。
最後に、主要銘柄の信用倍率を調べてみました。
2782セリア 14倍。 6758ソニー 14倍。 6594日本電産 19倍。2413エムスリー 6.8倍。東京海上 7.5倍。5713住友金属鉱山 6.2倍。
7011三菱重工業 3.6倍。7974任天堂 1.7倍。 4443sansan 1.4倍。
7342ウェルスナビ 1.7倍。 4436ミンカブ 1.3倍。 4165プレイド 20倍。
やはりバンクは高いし、日本電産も意外に高いですね。
少し前に、金融のユーチューバーとして名高い高橋ダン氏が、「なぜこんなにソフトバンクの株が安いのか?安過ぎるので拾っておいておくのもよい」と言っておりました。彼の根拠はその時は、前期の好業績に対しての余韻からの発言だったように記憶しております。この言を受けて8000円割れでの逆指値で買った方も多いかと思います。
そこで、ちょっと高橋ダン氏ほどの金融知識・株知識のない筆者も、これはちょっと見方が違うのではないかと思い、基本的な事実を確認してみました。もう、こんなことは皆さん承知のことと思いますが、改めて確認しておきます。
1.前期は日本株史上最高の利益を上げたのに、何故その後の株価が低迷しているのか?
これは基本的なことですが、株式市場は6ヶ月から1年先の日本経済やその企業の収益性を見て、現在の価格を日々形成しております。前期の業績はすっかり過去のものとなっており、来季に前期よりどれほど伸びるのかによって、株価が先取りされていくということですね。そこでソフトバンクGの来季の予想を見ると今季の三分の一ほどの純利益予想です。この予想だとちょっと上げ続けていくのは困難かと思います。
2.信用倍率が高いのが理由か?
これはその通りです。安いと思って信用買いした方が、この株の場合信用売りの方の14倍ほどいます。この信用買い残はいずれ売り精算しなければなりませんが、下がれば下がるほど余力がなくなり泣く泣く手放す人が多く出ます。つまり、「買い方の自爆」現象ですね。
3.ソフトバンクGの業態に起因か?
前期はコロナ騒動からの急回復により、金融収益が過去に例がないほどに極大化されたとも言えます。このような10年に一度とも言える株式の急回復という行幸は、そうそう続くものではありません。その証拠にFRBがちょっとテーパリングの時期を早める方向だと言った途端にダウの急落、コモディティの急落です。つまり、だぶついた資金のお祭り騒ぎは終焉を迎えそうだと、市場は「予感」しているようですね。ちょっと言い過ぎかも知れませんが、「博打のような事業」の将来に賭ける投資家はそうそういなかったということにもなります。
この3つの理由から、この株はドンドンと下方へ、下方へと落ち込んでいっているものと推察します。しかし、週足チャートを見ると、ボリンジャーバンドの下限にも到達していないし、一目均衡表の雲の上にまだ位置しています。唯一、MACDが上から下に抜けているだけです。さほど悲惨なチャートではありません。まだ下値余地ありってところですね。
にもかかわらず、これらの点には全く触れずに、単にソフトバンクGの株価は売り込まれすぎといった高橋ダン氏が、今後どのようにこの株の推移について発言するのかに注目しておきたいと思います。
最後に、主要銘柄の信用倍率を調べてみました。
2782セリア 14倍。 6758ソニー 14倍。 6594日本電産 19倍。2413エムスリー 6.8倍。東京海上 7.5倍。5713住友金属鉱山 6.2倍。
7011三菱重工業 3.6倍。7974任天堂 1.7倍。 4443sansan 1.4倍。
7342ウェルスナビ 1.7倍。 4436ミンカブ 1.3倍。 4165プレイド 20倍。
やはりバンクは高いし、日本電産も意外に高いですね。