9月6日(金)のNY市場概況です。
1.NYダウ
8月30日のOSC63%、終値41563ドルがピークで、その後は一気呵成の下げ。売られすぎサインも8月7日以来ようやく点灯。OSCも50%を割り込んで一気に42.6%まで到達。雇用統計が市場予想に届かなかったことのみならず、以前のデータも下方修正とは、既に米国経済はリセッション入りを示唆しております。
しかしまあ、雇用統計も統計自体がいい加減です。かなり昔のことになりますが、夏休み中の学校の教員のカウント漏れでデータが後から修正されたことがありました。これは国家統計では考えられないミスですので、恣意的に考えると、どうやらあえてそのようなミスを犯してデータを加工したのではないかと推察しております。今回も、景気判断に最も影響を与える雇用統計を、恣意的にここ2-3ヶ月歪めておいて、株式市場の好調を持続させる意図があったのではないかと邪推。
2.Nasdaq
こちらは一足先に下落トレンド真っ盛り。OSCは33%まで落ち込みました。短期RSIは15.6%で、これは昨年10月27日の15.3%以来の低さ。もし、このまま下落トレンドが継続すると、昨年9月27日以来の一桁台の数字を叩き出すまでは、上昇しないかも知れません。
3.ドル・円
売り方は、雇用統計を待ってましたとばかりに売りを仕掛け、ついに141円台へと突入。この調子だと130円台へと入るのは時間の問題。ロジックは簡単で、米景気悪化=金利低下、日本金利上昇継続予想、つまり、日米金利差が縮小するのは確実。これまで円安を支えてきた金利差拡大とは真逆の動き。
本来、米金利が下げると、金利がつかないゴールドは上げるはずですが、これまでは金利上昇とともにゴールドも上昇する(インフレ要因と地政学的リスクの要因が大きかった)という因果律に反する動きであったためか、今日はゴールドも連れ安。ちょっと市場が混乱期に入りかけているようです。
4.CME日経225先物
35255円で終了し、日経225の終値比-1136円。あの8月の悪夢の再来か?
5.米10年債利回り 3.716%(+0.005%)
昨年4月3日の3.427%が視野に。これを抜けると3.1%程度までの下落となるでしょう。ちょうど2018年10月のピークがそのあたり。
6.VIX指数 22.38(+2.48)再度、節目の20を突破。
7.SOX指数 4528(-214)
8.バルチック海運指数 1919(+17)
9.レーザーテックADR株価 22410円(-905円)
ちょっと風雲急を告げてきました。買い持ち越しの方は、週末は枕を極力低くして寝て、首の筋が間違っても捻挫しないよう、くれぐれもお気をつけ下さい。
以上です。