<当初の記事から、ケースシラー住宅指数の5月度のデータを踏まえて、今後の下落率に調整を加え、当初の底打ち時期に関しての修正を行いました。2008年8月2日>
■2008年8月度のケースシラー住宅価格指数の結果を踏まえて、計算値を修正しました。10月30日のブログ参照。
■2008年9月度のケース・シラー住宅価格指数の結果を踏まえて、底打ち時期の再検証をしました。11月26日のブログ参照。
■2008年10月度のケース・シラー住宅価格指数の結果を踏まえて、底打ち時期の再検証をしました。12月31日のブログ参照。
■フォーチュン誌他のアメリカ住宅価格予想を掲載しました。1月12日のブログ参照。
■2008年11月度のケース・シラー住宅価格指数の結果を踏まえて、底打ち時期の再検証をしました。1月31日のブログ参照。
■2008年12月度のケース・シラー住宅価格指数の結果を踏まえて、底打ち時期の再検証をしました。2月26日のブログ参照。
■2009年1月度のケース・シラー住宅価格指数が3月31日に発表されましたが、これまでの予測と変更ありません。3月31日の「市場概況」のコメント欄参照。
■マネーマガジンの住宅価格底打ち時期の予想を載せました。4月5日のブログ参照。
■2009年2月度のケース・シラー住宅価格指数の結果を踏まえて、底打ち時期を再検証しました。4月29日のブログ参照。
■2009年3月度のケース・シラー住宅価格指数の結果を踏まえて、底打ち時期を再検証しました。6月14日のブログ参照。
■2009年4月度のケース・シラー住宅価格指数の結果を踏まえて、底打ち時期を再検証しました。7月1日のブログ参照。
■2009年5月度のケース・シラー住宅価格指数の結果を踏まえて、底打ち時期を再検証しました。7月30日のブログ参照。
■2009年9月19日にアメリカ住宅問題に2番底は来るのか?と題して、今後の住宅問題を展望してみました。
■2010年5月29日に米住宅指数は再度悪化中と題した記事をアップしました。
■2010年10月31日にアメリカの住宅価格が再々度下落傾向へと題した記事をアップしました。
■2010年12月1日にケースシラー住宅価格指数(2010年9月度)はかなり悪化と題した記事をアップしました。
■2010年12月28日にケースシラー住宅価格指数(2010年10月度、季節調整前)と題した記事をアップしました。
■2011年2月26日に、アメリカ住宅価格は2番底に向かってまっしぐらと題した記事をアップしました。
■2011年6月7日に、アメリカ住宅価格は2番底を突破かと題した記事をアップしました。
■2011年6月30日にケースシラー住宅価格指数(2011年4月度)の記事をアップしました。
■2011年8月21日にケースシラー住宅価格指数(2011年5月度に見る微細な変化と題する記事をアップしました。
■2011年9月27日にケースシラー住宅価格指数(2011年7月度)と題した記事をアップしました。
■2011年12月7日にケースシラー住宅価格指数(2011年9月度、季節調整前と題した記事をアップしました。
■2012年2月6日に、ケースシラー住宅価格指数(2011年11月度)と題した記事をアップしました。
■2012年3月2日にケースシラー住宅価格指数(2011年12月度)-調整前と題した記事をアップしました。
■2012年7月4日にケースシラー住宅価格指数(2012年4月分、季節調整前)と題した記事をアップしました。
■2012年8月6日にケースシラー住宅価格指数(2012年5月度)と題した記事をアップしました。
■2012年10月2日にケースシラー住宅価格指数(2012年7月度版)と題した記事をアップしました。
■2012年10月31日にケースシラー住宅価格指数(2012年8月度版)と題した記事をアップしました。
このブログでは、まだまだアメリカの住宅価格の下落が続くと言い続け、現に下落が続いており、そのことでフレディマックとファニーメイまでが信用危機に陥るという、まさに非常事態が起こりつつあります。
しかし筆者は、これまで余りに雑駁な計算で、住宅価格は後3割下がる等と無責任なことを言ってきたようです。
ここはもう少し丁寧に、アメリカの「住宅バブル」の調整を、日本が1991年に最高値を付けた「土地バブル」を教訓にして、少し詳細に試算してみました。
そうしないと、今の混乱が何時ごろ収束するのかの正確な見通しが立たないからです。
日本はバブル期の東京圏の平均地価。アメリカはロスアンジェルス地区の住宅価格で行います。両方ともバブルの度合いという意味では最悪の場所ですので、比較対象としては適当かと思います。(アメリカの他の地区はもっと早くバブルが収まる筈)
地価と住宅価格という、取り方の違いによる補正は後で行います。
★バブルの頂点までの10年間の価格の変化(日本):
日本の東京圏の地価推移
1980年→15万9千円
1991年→115万6千円(7.27倍)ピーク
その後、ピークから70%の下落をしております。この調査の図表1の赤字グラフ参照
★ロスアンジェルス地区での住宅価格推移(ケース・シラー住宅価格指数):
1996年→73ポイント
2006年→274ポイント(3.75倍)ピーク
2008年4月→203ポイント
バブルの頂点を極めるまでの10年間の価格変動は、日本はアメリカのほぼ倍にもなっております。だからといって、アメリカの住宅の価格調整も早いと考えるのは早計です。日本は極端な土地バブル、アメリカは土地と建物を含めた住宅バブルですので、ここは少々補正作業が必要です。
★中古住宅の建物部分の価格の割合:ALL Aboutのウェブサイトから借用。
日本の建物部分の価格:60%
アメリカの建物部分の価格:88%(相対的に地価が安い)
★アメリカの建物部分の価格:
1996年:73ポイントX0.88=64ポイント
2006年:274ポイントX0.88=241ポイント
計算上では3.75倍になりますが、ここで注意しなければならないことは、果たして、建物価格が10年間で3.7倍にもなっているのかどうかです。
米国もグローバル経済の恩恵を受け、この期間は比較的物価(人件費、建築部材費)が落ち着いていた筈です。
★アメリカの消費者物価指数の推移:
1996年:3.0%、1997年:2.3%、1998年:1.6%、
1999年:2.2%、2000年3.4%、
以下、アメリカ政府統計の消費者物価指数(CPI)統計でハウジングの指数がありましたので、それを採用します。
2001年:2.9%、2002年:2.4%、2003年:2.2%、
2004年:3.0%、2005年:4.0%、2006年:3.3%、
2007年:3.0%、2008年:4.3%。
★1996年から2006年の10年間の平均上昇率:3.03%
★2006年から2008年の3年間の平均上昇率:3.53%
最近のハウジング(建物)価格の上昇率は上昇傾向ですが、ここでは1996年を起点にして2006年までの10年間の平均上昇率を便宜上3%とします。
そうすると、アメリカの1996年段階の建物価格64ポイントに対して、2006年では1.34倍の86ポイントあたりが妥当な建物価格となります。
ここからは、チョイと脱線してアメリカの住宅の本来あるべき妥当な価格について検証してみます。
月刊住宅着工統計の1999年の調査によると、1999年は108300ドルが平均住宅価格でした。床面積は167平方メートル、敷地は1336平方メートルという、日本よりもかなり広い住宅です。
その1999年の年央6月のケース・シラー住宅価格指数は97ポイントでした。108300ドルのうち、88%の95300ドルが建築費用です。土地部分は残りのたったの13000ドルです。(世帯年収平均は37000ドルですので、年収の約3倍の住宅価格です。)かなり納得できる数字ですね。アメリカの土地はその頃、まだ日本の過疎地並に安かったのです。
☆2008年現在の建築費用:
1999年の建築費95300ドルX1.34倍=128000ドル
☆2008年4月の住宅指数の203ポイント÷1999年6月の住宅指数97ポイント=2.1倍。
☆2008年の土地価格:99400ドル
1999年の平均住宅価格108300ドルX2.1倍=227400ドル-128000ドル(2008年の建築費)=99400ドル。
13000ドルが99400ドルに上昇しておりますので、まだ7.6倍も土地が高いということになります。
ところで、日本の土地バブルにおいては、ピーク値から70%の下落を見ております。
★ピークの2006年の土地価格が70%減価すると:
合計274ポイント-建物部分の妥当な86ポイント=188ポイント(土地部分)X0.3=56ポイント
妥当な建物部分86ポイント+70%減価した土地部分56ポイント=142ポイント
★あと何ポイント下げる必要があるか。:61ポイント
現在の価格203ポイント-142ポイント=61ポイント
結果論ですが、筆者の当初のヤマ勘予想の後30%の下落調整が必要、と言う数字と同じになってしまいました。
★現在のロスアンジェルス地区の住宅指数の下落幅:毎月5-10ポイント
正確には、最新の2008年5月までのデータで計算すると、過去12ヶ月平均で5.3ポイント、最近4ヶ月では6.5ポイントとなっており、少々下落が加速しております。従って計算上は7ポイントの下落が続くと仮定します。
平均で7ポイントの下落があるとすると、約9ヶ月で底を打つ計算。
★結論:2009年2月で住宅価格は底を打つ。←その後の下落率の鈍化から2009年8月に変更しております。(冒頭の更新ブログ履歴3つ目参照)
更に、金融機関にとっての追い風となるのは、住宅ローンの金利改定時期は今が当面のピークであるということです。この5-7月は毎月470億ドル、8月は360億ドル、10月は290億ドルと高水準の金利改定が続きますが、これが2009年に入ると毎月100億ドル程度に減ることになるようです。(これは本当かどうか未確認です)
すると、この夏から年末にかけての厳しい局面さえ乗り切れれば、支払い不能からの競売件数も減ってくるのではないでしょうか。
また、2008年の建築費用は4.3%とインフレ気味です。これがもっと高くなると、住宅市場の調整完了は年末よりも少し早まる可能性もあります。
株式市場は6ヶ月先を読むと言われます。今がちょうどフレディマックとファニーメイの問題も出てきて、ある意味で最悪期だと思います。ここをアメリカ政府及びFRBがうまく乗り切れれば、今回のサブプライムから端を発する信用収縮危機が収束する可能性が見えております。
しかし、市場はかなり動揺の度を深めております。1つ間違うとパニック状態に陥ります。世界恐慌に落ち込まずに、うまく乗り切れる確率は60%~70%程度と推定します。
以上、まだまだ数字の裏付けが不十分ですが、多分、正確な推計データを持っているしかるべき関係機関は、一刻も早くそれをきちんと市場に示すべきでしょう。また、メディアも、いたずらに時流に合った表面的な論調ばかり流すのではなく、そうした客観的なデータをまず要求すべきかと思います。
宵寝したために深夜に起きて、その回らない頭で書いた原稿ですから、論理の取り違えやミスがあるのかも知れません。そこは、土地価格や建築価格のことなども含めて、是非皆さんからのご批判・コメントをお待ちしております。
■2008年8月度のケースシラー住宅価格指数の結果を踏まえて、計算値を修正しました。10月30日のブログ参照。
■2008年9月度のケース・シラー住宅価格指数の結果を踏まえて、底打ち時期の再検証をしました。11月26日のブログ参照。
■2008年10月度のケース・シラー住宅価格指数の結果を踏まえて、底打ち時期の再検証をしました。12月31日のブログ参照。
■フォーチュン誌他のアメリカ住宅価格予想を掲載しました。1月12日のブログ参照。
■2008年11月度のケース・シラー住宅価格指数の結果を踏まえて、底打ち時期の再検証をしました。1月31日のブログ参照。
■2008年12月度のケース・シラー住宅価格指数の結果を踏まえて、底打ち時期の再検証をしました。2月26日のブログ参照。
■2009年1月度のケース・シラー住宅価格指数が3月31日に発表されましたが、これまでの予測と変更ありません。3月31日の「市場概況」のコメント欄参照。
■マネーマガジンの住宅価格底打ち時期の予想を載せました。4月5日のブログ参照。
■2009年2月度のケース・シラー住宅価格指数の結果を踏まえて、底打ち時期を再検証しました。4月29日のブログ参照。
■2009年3月度のケース・シラー住宅価格指数の結果を踏まえて、底打ち時期を再検証しました。6月14日のブログ参照。
■2009年4月度のケース・シラー住宅価格指数の結果を踏まえて、底打ち時期を再検証しました。7月1日のブログ参照。
■2009年5月度のケース・シラー住宅価格指数の結果を踏まえて、底打ち時期を再検証しました。7月30日のブログ参照。
■2009年9月19日にアメリカ住宅問題に2番底は来るのか?と題して、今後の住宅問題を展望してみました。
■2010年5月29日に米住宅指数は再度悪化中と題した記事をアップしました。
■2010年10月31日にアメリカの住宅価格が再々度下落傾向へと題した記事をアップしました。
■2010年12月1日にケースシラー住宅価格指数(2010年9月度)はかなり悪化と題した記事をアップしました。
■2010年12月28日にケースシラー住宅価格指数(2010年10月度、季節調整前)と題した記事をアップしました。
■2011年2月26日に、アメリカ住宅価格は2番底に向かってまっしぐらと題した記事をアップしました。
■2011年6月7日に、アメリカ住宅価格は2番底を突破かと題した記事をアップしました。
■2011年6月30日にケースシラー住宅価格指数(2011年4月度)の記事をアップしました。
■2011年8月21日にケースシラー住宅価格指数(2011年5月度に見る微細な変化と題する記事をアップしました。
■2011年9月27日にケースシラー住宅価格指数(2011年7月度)と題した記事をアップしました。
■2011年12月7日にケースシラー住宅価格指数(2011年9月度、季節調整前と題した記事をアップしました。
■2012年2月6日に、ケースシラー住宅価格指数(2011年11月度)と題した記事をアップしました。
■2012年3月2日にケースシラー住宅価格指数(2011年12月度)-調整前と題した記事をアップしました。
■2012年7月4日にケースシラー住宅価格指数(2012年4月分、季節調整前)と題した記事をアップしました。
■2012年8月6日にケースシラー住宅価格指数(2012年5月度)と題した記事をアップしました。
■2012年10月2日にケースシラー住宅価格指数(2012年7月度版)と題した記事をアップしました。
■2012年10月31日にケースシラー住宅価格指数(2012年8月度版)と題した記事をアップしました。
このブログでは、まだまだアメリカの住宅価格の下落が続くと言い続け、現に下落が続いており、そのことでフレディマックとファニーメイまでが信用危機に陥るという、まさに非常事態が起こりつつあります。
しかし筆者は、これまで余りに雑駁な計算で、住宅価格は後3割下がる等と無責任なことを言ってきたようです。
ここはもう少し丁寧に、アメリカの「住宅バブル」の調整を、日本が1991年に最高値を付けた「土地バブル」を教訓にして、少し詳細に試算してみました。
そうしないと、今の混乱が何時ごろ収束するのかの正確な見通しが立たないからです。
日本はバブル期の東京圏の平均地価。アメリカはロスアンジェルス地区の住宅価格で行います。両方ともバブルの度合いという意味では最悪の場所ですので、比較対象としては適当かと思います。(アメリカの他の地区はもっと早くバブルが収まる筈)
地価と住宅価格という、取り方の違いによる補正は後で行います。
★バブルの頂点までの10年間の価格の変化(日本):
日本の東京圏の地価推移
1980年→15万9千円
1991年→115万6千円(7.27倍)ピーク
その後、ピークから70%の下落をしております。この調査の図表1の赤字グラフ参照
★ロスアンジェルス地区での住宅価格推移(ケース・シラー住宅価格指数):
1996年→73ポイント
2006年→274ポイント(3.75倍)ピーク
2008年4月→203ポイント
バブルの頂点を極めるまでの10年間の価格変動は、日本はアメリカのほぼ倍にもなっております。だからといって、アメリカの住宅の価格調整も早いと考えるのは早計です。日本は極端な土地バブル、アメリカは土地と建物を含めた住宅バブルですので、ここは少々補正作業が必要です。
★中古住宅の建物部分の価格の割合:ALL Aboutのウェブサイトから借用。
日本の建物部分の価格:60%
アメリカの建物部分の価格:88%(相対的に地価が安い)
★アメリカの建物部分の価格:
1996年:73ポイントX0.88=64ポイント
2006年:274ポイントX0.88=241ポイント
計算上では3.75倍になりますが、ここで注意しなければならないことは、果たして、建物価格が10年間で3.7倍にもなっているのかどうかです。
米国もグローバル経済の恩恵を受け、この期間は比較的物価(人件費、建築部材費)が落ち着いていた筈です。
★アメリカの消費者物価指数の推移:
1996年:3.0%、1997年:2.3%、1998年:1.6%、
1999年:2.2%、2000年3.4%、
以下、アメリカ政府統計の消費者物価指数(CPI)統計でハウジングの指数がありましたので、それを採用します。
2001年:2.9%、2002年:2.4%、2003年:2.2%、
2004年:3.0%、2005年:4.0%、2006年:3.3%、
2007年:3.0%、2008年:4.3%。
★1996年から2006年の10年間の平均上昇率:3.03%
★2006年から2008年の3年間の平均上昇率:3.53%
最近のハウジング(建物)価格の上昇率は上昇傾向ですが、ここでは1996年を起点にして2006年までの10年間の平均上昇率を便宜上3%とします。
そうすると、アメリカの1996年段階の建物価格64ポイントに対して、2006年では1.34倍の86ポイントあたりが妥当な建物価格となります。
ここからは、チョイと脱線してアメリカの住宅の本来あるべき妥当な価格について検証してみます。
月刊住宅着工統計の1999年の調査によると、1999年は108300ドルが平均住宅価格でした。床面積は167平方メートル、敷地は1336平方メートルという、日本よりもかなり広い住宅です。
その1999年の年央6月のケース・シラー住宅価格指数は97ポイントでした。108300ドルのうち、88%の95300ドルが建築費用です。土地部分は残りのたったの13000ドルです。(世帯年収平均は37000ドルですので、年収の約3倍の住宅価格です。)かなり納得できる数字ですね。アメリカの土地はその頃、まだ日本の過疎地並に安かったのです。
☆2008年現在の建築費用:
1999年の建築費95300ドルX1.34倍=128000ドル
☆2008年4月の住宅指数の203ポイント÷1999年6月の住宅指数97ポイント=2.1倍。
☆2008年の土地価格:99400ドル
1999年の平均住宅価格108300ドルX2.1倍=227400ドル-128000ドル(2008年の建築費)=99400ドル。
13000ドルが99400ドルに上昇しておりますので、まだ7.6倍も土地が高いということになります。
ところで、日本の土地バブルにおいては、ピーク値から70%の下落を見ております。
★ピークの2006年の土地価格が70%減価すると:
合計274ポイント-建物部分の妥当な86ポイント=188ポイント(土地部分)X0.3=56ポイント
妥当な建物部分86ポイント+70%減価した土地部分56ポイント=142ポイント
★あと何ポイント下げる必要があるか。:61ポイント
現在の価格203ポイント-142ポイント=61ポイント
結果論ですが、筆者の当初のヤマ勘予想の後30%の下落調整が必要、と言う数字と同じになってしまいました。
★現在のロスアンジェルス地区の住宅指数の下落幅:毎月5-10ポイント
正確には、最新の2008年5月までのデータで計算すると、過去12ヶ月平均で5.3ポイント、最近4ヶ月では6.5ポイントとなっており、少々下落が加速しております。従って計算上は7ポイントの下落が続くと仮定します。
平均で7ポイントの下落があるとすると、約9ヶ月で底を打つ計算。
★結論:2009年2月で住宅価格は底を打つ。←その後の下落率の鈍化から2009年8月に変更しております。(冒頭の更新ブログ履歴3つ目参照)
更に、金融機関にとっての追い風となるのは、住宅ローンの金利改定時期は今が当面のピークであるということです。この5-7月は毎月470億ドル、8月は360億ドル、10月は290億ドルと高水準の金利改定が続きますが、これが2009年に入ると毎月100億ドル程度に減ることになるようです。(これは本当かどうか未確認です)
すると、この夏から年末にかけての厳しい局面さえ乗り切れれば、支払い不能からの競売件数も減ってくるのではないでしょうか。
また、2008年の建築費用は4.3%とインフレ気味です。これがもっと高くなると、住宅市場の調整完了は年末よりも少し早まる可能性もあります。
株式市場は6ヶ月先を読むと言われます。今がちょうどフレディマックとファニーメイの問題も出てきて、ある意味で最悪期だと思います。ここをアメリカ政府及びFRBがうまく乗り切れれば、今回のサブプライムから端を発する信用収縮危機が収束する可能性が見えております。
しかし、市場はかなり動揺の度を深めております。1つ間違うとパニック状態に陥ります。世界恐慌に落ち込まずに、うまく乗り切れる確率は60%~70%程度と推定します。
以上、まだまだ数字の裏付けが不十分ですが、多分、正確な推計データを持っているしかるべき関係機関は、一刻も早くそれをきちんと市場に示すべきでしょう。また、メディアも、いたずらに時流に合った表面的な論調ばかり流すのではなく、そうした客観的なデータをまず要求すべきかと思います。
宵寝したために深夜に起きて、その回らない頭で書いた原稿ですから、論理の取り違えやミスがあるのかも知れません。そこは、土地価格や建築価格のことなども含めて、是非皆さんからのご批判・コメントをお待ちしております。
今日はいつにも増してすさまじい投稿ですね。
これに関しては、少し述べたいのですが、残念ながら忙しすぎて時間が取れません。明日もだめです。
何とか3連休で自分の考えをまとめて意見を述べさせていただきます。
とりあえず、日本の土地バブルぶりをメールしておきます。
暴落した後、土地価格1000万円
建物価格(経年変化で価値の減価した価格)500万円
で1500万で取引されるはずの物件が、なんと
700万から800万くらいで取引されてました。
いまでもそんな物件はたくさん。
教訓
バブル崩壊すると、その勢いはすさまじく、理屈をのりこえ、市場価格を破壊してしまう。
そうなると、ピーク時の3割の土地価格どころではなかったのですね。その半分までオーバーシュートしてしまうのが、バブル崩壊の実態だとすると、アメリカの住宅価格の持ち直しには、もっと時間がかかることになりそうですね。
もっとも、競売価格と市場価格とは、少し区別して考えなければならないかも知れませんね。アメリカの競売物件も随分と荒らされているようです。
来週になると、NHKのポームページにて、聞くことができます。ファニメとフレディの破綻状態について(破綻だそうです金子先生のお言葉では・・・)
さわりだけのお話でしたが。
住宅価格の下落は、年末に止まっても、オルトの人やプライムの人、そして、住宅価格の下落により、差額の支払いを求められた人が(ローン価格ー現在の住宅価格がマイナスになったときの差額)どれだけ飛んでいくのか?クレジットローンのところに話が飛んでゆきましたので、心配です。だそうです。
ちなみに私は、ボーラク教徒ではありません(苦笑)
まともな(?)社会発展を望んでいる貧乏人です。
神の見えざる手は残念ながら働いているとしか考えられませんが・・・
金子さんの言っていることは当たっていると思います。クレジットローン問題などが長引き、来年の年初から回復するとは限りませんね。
神の見えざる手は、本来良い方向へと導く筈ですが、皮肉にも、別の動きとなるようですね。